お知らせ

NEWS

  • HOME >
  • お知らせ >
  • 広報情報 >
  • 令和7年度パテントコンテスト/デザインパテントコンテストの表彰式(3/16)開催
  • SHARE
  • Facebook
  • Twitter
  • はてなブックマーク
  • LINE

令和7年度パテントコンテスト/デザインパテントコンテストの表彰式(3/16)開催

~常識の枠を超えた若き感性~未来を塗り替える発明とデザインが集結!

- 令和7年度パテントコンテスト/デザインパテントコンテストの表彰式を開催 ―

 

 令和8316日(月)に、令和7年度パテントコンテスト/デザインパテントコンテストの表彰式が、JPタワーホール&カンファレンスにて開催されました。応募総数1,316件の中から選ばれた優秀賞受賞者59組が表彰式に招待され、その模様はYouTubeにてライブ配信されました(アーカイブ配信あり(1))。

 

■ 本コンテストの概要

 本コンテストは、文部科学省、特許庁、日本弁理士会および独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が主催し、世界知的所有権機関(WIPO)が後援する学生向けのコンテストであり、高校生、高専生、大学生などの学生が知的財産権制度への理解を深めることを目的としています。優秀賞受賞者は弁理士の支援のもと特許権または意匠権取得のための出願手続を実体験することができ、毎年東京で開催される表彰式にも招待されます。

 

■ 表彰式の様子

 令和7年度の表彰式では、はじめに、リチウムイオン電池の発明で2019年にノーベル化学賞を受賞された吉野彰選考委員長より学生らへの力強いメッセージを頂きました。発明・デザインの創作過程や特許明細書の作成における思考パターンは「起承転結」と同じであり、「起」、「承」、「転」、「結」のそれぞれを創作過程や明細書作成に当てはめてその重要性を説いて頂きました。また、この「起承転結」は、自分の考えを言葉で伝える時に役立ち、ひいては学生らが社会に出た後のあらゆる局面でも必ず役立つとの助言を頂きまし。

 

 続いて、優秀賞の中から厳選された特別賞の作品12組について、賞状の授与、受賞作品のプレゼンテーション、各賞の選考委員代表者による講評が行われました。パテントコンテスト部門の日本弁理士会会長賞は、大同大学の森宥翔さんの「磁性クラウン減速機」に授与されました。デザインパテントコンテスト部門の日本弁理士会会長賞は、岐阜県立岐南工業高等学校の山城匡史さんの「逆歯ブラシスタンド」に授与されました。

 

 森宥翔さんの「磁性クラウン減速機」は、歯車を使わずに複数の磁石の引力と反発力を利用し、非接触で動力を伝達する機構を備えた作品です。緻密なテストを重ねた完成度の高さが評価され、日本弁理士会会長賞に輝きました。実際に制作された試作品を用いたデモンストレーションも行われ、独自の機構の伝導板部材がもたらす独特な動きを披露してくれました。摩耗がなく潤滑剤も不要という特性から食品加工工場など新分野への展開も見込まれており、幅広い産業での実用化が期待される「未来を創造する結晶」と称賛される作品でした。

 

 山城匡史さんの「逆歯ブラシスタンド」は、歯ブラシのブラシ部分を下向きに保持し、水分を自然に落とすことで雑菌の繁殖を防ぐ作品です。従来の「歯ブラシは上向きに立てる」という常識を覆す発想の転換と、部品の形状に工夫を凝らした高い独創性が評価され、デザインパテントコンテストの日本弁理士会会長賞に輝きました。球状部品の切れ込みで様々な歯ブラシを固定でき、スタンド部品との凹凸を合わせることで水が落ちやすい最適な角度に調整できるという、実用性を兼ね備えた斬新なデザインとなっています。日常の何気ない課題から着想を得て形にした手腕が称賛されており、今後も「世の中に彩りを与える素晴らしいデザイン」を創出していくことが期待される作品として評価されました。

 

 特別賞の表彰に続いて、優秀賞を受賞した作品の賞状授与が行われ、会場から温かい拍手が送られました。なお、特別賞・優秀賞の受賞者一覧は、本コンテストのウェブサイトにてご確認いただけます(2)-(3)

 

 最後に、弁理士である飯田選考副委員長から全体講評が行われました。今年度は、高校生による化学、防災分野の発明の応募があり、技術分野が多様化しているとのことでした。また、飯田副委員長は、本コンテストは権利化手続きを体験する実践教育の場であると強調し、惜しくも落選した学生にもコメントを参考にして再挑戦してほしいと励ましの言葉を贈るとともに、日本の科学技術を支える次世代の全ての若者たちのさらなる活躍に期待を寄せました。

 

■ むすび

 毎年開催される本コンテストからは、これまで数多くの優れた発明やデザインが誕生してまいりました。学生の皆様は応募に至る過程で、自身のアイデアを論理的に言語化し、他者へ明確に伝えることの重要性を実践的に学びます。このように、本コンテストは単なる作品の表彰にとどまらず、知的財産権制度を通じた実践的な教育支援の場としての役割も担っています。

 

 日本弁理士会は、学生がこの経験を飛躍の糧とし、新たな価値の創出へと挑戦し続けることを期待しています。次世代の技術者やクリエイターが知的財産権を学び、創造力を解き放つ舞台として、さらには社会貢献の契機となるよう、これからも本コンテストを継続開催してまいります。

【パテントコンテスト受賞者】

【デザインパテントコンテスト受賞者】

【日本弁理士会会長賞受賞者(左から(会長 北村 修一郎)、大同大学 森 宥翔さん】

【日本弁理士会会長賞受賞者(左から(会長 北村 修一郎)、岐阜県立岐南工業高等学校 山城 匡史さん】

 

■ 参考情報

 (1) 本コンテストの表彰式の動画アーカイブ配信

 https://youtu.be/-7mTvNQpuSc?list=TLGGc4-R4mGNLI8xNzAzMjAyNg

 (2) パテントコンテスト部門 特別賞・優秀賞一覧

 https://www.inpit.go.jp/patecon/r07pc_results.html

 (3) デザインパテントコンテスト部門 特別賞・優秀賞一覧

 https://www.inpit.go.jp/patecon/r07dp_results.html