吉野彰氏の「ノーベル化学賞」選出に寄せて

 

旭化成株式会社名誉フェロー 吉野彰氏が2019年のノーベル化学賞に選出されましたこと、同じ日本人として誠に名誉なことと誇りに思い心からお祝い申しあげます。

 

吉野氏は、1)炭素を負極とし、コバルト酸リチウム(LiCoO2)を正極とするリチウムイオン二次電池の 基本構成、特に、負極に適用可能である特定の結晶構造を持つ炭素材料の発見、2)電極、電解液、セパレータなどの本質的な構成要素に関する技術発明、及び3)安全素子技術、保護回路技術、充放電技術などの実用化技術を開発し、リチウムイオン二次電池の実用化に大きな貢献をされました。

 

吉野氏が発明に携わったリチウムイオン二次電池は、携帯電話やパソコンなどを中心とした「IT革命」とともに生まれ育ってきた基本的な技術であり、現在は電気自動車の電池としての研究開発が進んでいます。

 

その蓄電システムの研究によって、太陽光発電や風力発電などが普及しやすくなるという面も、受賞の選定にあたったスウェーデン王立科学アカデミーから「環境問題の解決に役立つ技術」と評されました。ノーベル賞に先立ち、欧州で最も権威のある欧州発明家賞を、今年6月に欧州特許庁より授与されています。

 

吉野氏の研究は人類の発展と地球環境の保護という次世代の重要な課題を解決していくうえで、その基礎として大きく資するものであります。日本弁理士会は知的財産の専門家という立場から、こうした研究開発をこれまで以上に支援してまいります。

                                      

日本弁理士会会長 清水 善廣

 

 
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