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第27回 弁理士としての仕事のための知識はどのように身に付けたのでしょうか?

出演 弁理士:中塚雅也先生吉本力先生 進行:富山幸代

やっぱり仕事の中で身につけました。事前の準備としてすごく勉強することもありますよ。
弁理士としての仕事をしていくための知識の身に付け方、仕事のやりがいや苦労についてお話を伺いました。

ラジオトーク

富山 日本弁理士会プレゼンツ「こちら知的財産相談室」の時間です。こんにちは富山幸代です。この時間は日常生活での出来事や身の回りのものを通じて、知的財産の意味や大切さを学ぶ番組です。今週の番組の回答者は日本弁理士会広報センターの吉本力さんです。

吉本 こんにちは弁理士の吉本です。

富山 吉本さんよろしくお願いします。早速ですが、前回、前々回と知的財産の出願に実際にトライしてみました。どれも細心の注意が必要とされて、書類の数も多く記入事項も細やかさが要求されるので出願作業の大変さを感じました。

吉本 はい。本当に大変な作業だと思います。

富山 弁理士の方は、幅広い知識と経験が必要とされるんですよね。大変なお仕事ですよね。ところで吉本さん、その知識はどうやって身につけてきたんでしょうか。

吉本 はい。私の場合はやっぱり仕事の中で身につけたと言えすね。出願の時に書類、膨大な書類を書くと申し上げましたけれども、それを書こうと思うと発明者とのヒアリングでですね、いろんな情報を聞き出さないといけない。場合によっては発明者がすごくレベルが高くてですね、話についていけないような状態では恥ずかしいじゃないですか、事前の準備としてすごく勉強したりすることもあります。なのでそういったヒアリングの時間とか、そのための準備でかなり時間を割くことで知識を身につけて、それを身につけたからこそ、明細書が書けるというような感じですね。なかなかそう簡単には明細書というのは書けないですね、出願書類の。

富山 そのヒアリングですとか、事前の準備の中で具体的にどんな知識をこう得られたのか、お話しできる範囲でいいんですが。

吉本 具体的な知識ですか?そうですね、例えば私、大学は機械出身なんですね。ですけれど依頼を受けるのは電気とか、ソフトとか、そういったものもありますし、たまには科学系のものが来たりとかそういったところも、知らないじゃ済まされないのでヒアリングの前にしっかり準備をして臨むようにしています。

富山 得意分野であるということですか?その大学で学ばれたことは。

吉本 一応大学の分野は機械なので、機械系の発明そういったものが、私の得意分野ではあるんですけれども、仕事でいろんなことを学んでいるので、かなり幅広く得意分野が今は出来るかなというふうに思ってます。

富山 なるほど。では一方で大変だなと思うことありましたら、エピソードを1つお願いします。

吉本 我々の仕事って、出願期限っていうのが必ずついてくるんですね。前にも申し上げましたけれども、特許って最初に出願するより前に公開されてしまうと駄目なので、公開される前に出願書類を作成しないといけないんですね。なのでその期限までに出願するように書類を準備する、これがうんざりといいますか、大変な仕事だと思いますね。

富山 どうですか、大変な仕事にやりがいを感じてる所とかがあったら、教えて頂きたいんですけど。

吉本 もちろん、やり甲斐は感じてます。その期限内にちゃんとした、しっかりとした文章を作成すると、お客様も喜んで頂けますし、心からありがとうと言って頂けると、すごくこちらもやってて良かったなっというふうに思いますね。

富山 どういった時に、例えば大変だなあと思うときにストレスを解消したりとか、発散したりとかってしますか?

吉本 そうですね。やっぱり期限がありますので、その間は必死に働くんですけども、期限内に仕事を終わらせた後というのは、やっぱり飲みに行ったりとか、仲間と飲みに行ったりするのが多いですね。まあ普通ですけどね。

富山 ありがとうございます。弁理士さんの方たちは頼りがいがある存在であると思うんですね。何かあった時には安心して相談できますよね。

吉本 はい。知的財産権に関して何かあれば、私ども日本弁理士会に是非相談してください。様々な知的財産に関するスペシャリストとなる存在です。日本弁理士会には無料の相談室がありますので、まずはこちらをご活用ください。詳しくは日本弁理士会ホームページをご覧ください。

富山 吉本さん1週間ありがとうござしました。

吉本 はい。ありがとうございました。

富山 なお、今日のこの番組は番組ホームページでいつでも聞くことができます。「弁理士 ラジオ」で検索してください。「こちら知的財産相談室」この番組は日本弁理士会の提供でお送りしました。また次回をお楽しみに。お相手は富山幸代でした。

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