日本弁理士会の活動

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先生のための(知財の)ひきだし!経済編

大人でも思わず引き込まれるおもしろ知財エピソード集です。 小学生から高校生までを対象に幅広くご利用ください。

テーマ:発見と発明について

Keywords イグノーベル賞
法域 特許
教科 経済、理科、数学、国語

皆さんは、イグ・ノーベル賞をご存じでしょうか?
イグ・ノーベル賞とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞です。本家のノーベル賞と同じく、毎年、受賞式が行われています。 日本人は、そのイグ・ノーベル賞を毎年のように受賞しています。 古くは、1992年、神田不二宏氏らは、『足の悪臭の原因となる化学物質の解明』に対して医学賞を受賞しています。ここでは、「自分の足が臭いと思っている人の足は臭く、思っていない人のは臭くない」という結論が出されています。 1997年には、横井昭裕氏らが、数百万人の労働時間を、仮想的なペットの飼育に転換したことに対して経済学賞を受賞しています。「たまごっち」(たまご型の携帯ゲーム機)の普及に関する考察に関するものです。
また、2016年には、東山篤規氏らが、前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると、違って見えることを調査したことに対して知覚賞を受賞しています。

さて、イグ・ノーベル賞を受賞する研究の多くは、様々な事柄の発見を整理して、面白く、また、分かりやすく説明するものが多いです。発見とは、既に世の中に存在しているものを初めて見つけることですが、このような「発見」は特許の対象にはなりません。「発明」であることが求められます。「発明」とは、今まで世の中に存在していなかったものを新たに作り出したり、考え出したりすることです。
しかし、「発見」は、「発明」のヒントになります。

皆さんも是非、普段の生活で発見したことから、新しい何かを生み出し、発明をしてください。

(履歴情報)2020/09/14 掲載