#stort 01
#stort 01

ITO
MASANORI
伊藤 正典

ふとしたきっかけで、
弁理士という仕事に。

Profile

元愛三工業株式会社 技術企画部 知的財産室所属。2013年弁理士登録(19090)。

弁理⼠になられた理由は何でしょうか?
またいつ頃、なろうと思われたのかお教え下さい

大学を卒業後、最初の職場で製品設計を担当しました。当時の私は特許についてそこまでの知識がなかったのですが、当時担当していた製品では他社の強力な特許があり、それを回避して設計するよう先輩・上司から言われました。
ただ、そう言われても具体的にどうすればいいのか分からず、また先輩・上司に聞くも当を得ず、それなら自分で特許について勉強しようと思い、軽い気持ちで「知的財産管理技能検定」の2級を取りました。その中で、知財の面白さや弁理士という資格の存在を知り、本格的に勉強を始め、弁理士の道を歩むようになりました。

弁理⼠になって良かったことがあればお教え下さい

弁理士になったこと自体が、私にとって良かった事です。弁理士になったことで、「一個人として」に加えて「弁理士として」いろいろな人や社会にアプローチできます。具体的には、人生の経験も豊富な先輩弁理士と同じ弁理士して話ができ、刺激をもらうことができます。(皆さん業界を盛り上げたいという想いが強く、後輩に対しても熱心にいろいろ教えてくれます。)また、弁理士として社会貢献する(私の場合、東海支部の教育機関支援機構で知財授業をする等)チャンスがあることも、弁理士であることの魅力だと思います。

印象に残っているお仕事、エピソードがあればお教え下さい

開発部署の方が後輩に私を紹介してくれたときに「こいつに相談すれば、2言ったことが10になるから。」と言ってくれたときは嬉しかったです(同時に「せめて自分で5~6くらいにはしてきてくださいよ」とも思いましたが……。)

弁理⼠とは、どのような職業だとお考えですか?

弁理士は「職業」ではなく、あくまで「資格」だと思っています。同じ「弁理士」でも、一方で明細書をバリバリ書いている人もいれば、他方で経営コンサルタントをしている人もいます。そういう意味では、弁理士という資格に相応の知識や能力をもって、自由にワークスタイルが選べる職業なのかなと思います。実際、企業内でも割と自由な勤務ができる職場でした。

弁理⼠を志す⽅々にメッセージをお願いします

弁理士は士業のなかではこれといった受験資格がないので比較的目指しやすいと思います。
むしろ、弁理士になってからの競争が厳しいイメージです。知財以外の知識・経験を上手く活かせると強いと思うので、いろいろなことにチャレンジするといいと思います。(自分は、転職等を通じて、製品設計、特許事務所勤務、企業知財部勤務を経験できたことが活きていると感じています。)
余談ですが、弁理士は登録番号(合格年度)で序列が決まるので、若いうちに受かると将来大物になれます(笑)。思い立ったら、早めの挑戦を!