支援活動だより189_CTP
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38 知的財産支援活動だより2018年3月号(No.189)1.日  時:平成30年1月29日(月) 13:40〜14:252.場  所:和歌山市立名草小学校 3.名  称:「知的財産特別授業」4.内  容:君も今日からエジソン5.対  象:6年生2クラス56名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.講  師:渥美元幸、向林伸啓8.コメント: 今回、知的財産特別授業を実施したのは、和歌山市立名草小学校です。同小学校からは、毎年6年生を対象とした知財授業のご依頼を頂いております。 授業は、渥美弁理士の軽妙な司会で始まりました。先ずは、挨拶代わりに、ちょっとした工夫を施したぬいぐるみのチャッピー君を使って、その仕掛けを考えてもらいました。名答、珍答続出で、教室内は既に笑顔がいっぱいです。 次に、発明についての質問をいくつかしてみましたところ、「はい!」、「はい!」、「はい!」と元気な声と共にあちこちから手が挙がります。みんなに答えて頂きたかったのですが、授業時間が決められているので、代表の何人かに答えて頂きました。もちろん的を射た答えが続出します。答えを聞いた後のスライドでの説明が児童達の答えの繰り返しになってしまうほどでした。 そして、日常のちょっとした不便を解消する身近な「発明」が随所にあるということを気付いてもらうため、幾つかの発明を紹介しました。その際、児童達が積極的に自分たちの考えを発表・実演し、ここでもみんなの元気の良さに圧倒されっぱなしです。 寸劇では、私が扮するF博士の発明品と、先生が扮する怪人Xの模倣品とでどちらを買いたいかを児童達に聞いてみました。最初は、意見が割れていましたが、F博士が、発明を保護する意義を発明者の立場から説明し、将来の更なる発明に繋がることを伝えましたところ、児童達はそのことを理解し、発明者であるF博士を支持していただきました。また、「買うときには、悪い人の製品かどうか解らない」と言って回答を保留する等、こちらの予想を超えた鋭い意見もありました。 最後の質問コーナーでは、授業で紹介した製品がどこに売っているのか、特許をとるにはいくらかかるのか等の質問があり、今回の授業の内容を身近なこととして受け取っていただいたようです。授業全体を通じて楽しい雰囲気で元気に盛り上がりました。それは、騒がしいというのではなく、元気でありながらも、礼儀正しく、講師の説明をじっくりと聞いて、理解し、自分の考えを発表する素晴らしい児童達でした。児童達が、発明と、それによる発展、一方で安易に他人の発明を模倣することの弊害を理解し、発明をすることの苦しみと喜びを少しでも理解して頂けたのであればと思いつつ、児童達が創造していく未来が素晴らしいものであることを願わずにはおられませんでした。 最後になりましたが、名草小学校の児童達、先生達全員に感謝の意を表したいと存じます。近畿支部知財授業担当 向林伸啓「知的財産特別授業」和歌山市立名草小学校興味津々の児童達に講義を行う講師

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