支援活動だより188_webbook
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52 知的財産支援活動だより2018年2月号(No.188)1.日  時:平成29年11月30日(木) 14:35〜15:252.場  所:追手門学院大手前中・高等学校 3.名  称:「知的財産特別授業」4.内  容:「きき湯の知的財産」など5.対  象:高校3年生1クラス38名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.講  師:後利彦8.コメント: 今回ご依頼を頂いた追手門学院大手前中・高等学校は、ちょうど4日前に行われた大阪マラソンのスタート地点となっていた大阪城のお堀のほとりに位置し、大阪マラソンに出場しサブ4を人生で初めて達成できた私としてはとても感慨深い場所にありました。 さて、今回の授業は社会科の中のキャリア教育の一環としてご依頼を頂きました。これまでに、弁護士や銀行員の方などにも来て頂いているとのことで、これから進路を決定する高校3年生の生徒達にとって、知的財産という知識だけでなく弁理士と職業を知ってもらういい機会にしようとはりきって授業を行わせて頂きました。 今回は最初は私自身が発明者となっている日本・米国・中国で取得した特許公報の実物を見せながら、特許はどのようなものか実際に見てもらうとともに、知的財産の保護は各国毎に必要であることを導入として説明しました。 これに続いて、「きき湯」のコンテンツを使って、長い年月をかけて開発した入浴剤をいざ販売する際に、知的財産権を使って製品を保護する必要性と方法について説明しました。ブリケット形状を実感してもらうために、実際に商品を持参し見せながら説明し、手に取ってもらいながら発明の素晴らしさと苦労して開発した製品を知的財産権を使ってどのように守るのか、そして弁理士の役割を紹介しました。 次に「ICカードを用いたコインロッカー」のコンテンツを使って、技術(発明)、ネーミング、デザインがそれぞれ特許権・意匠権・商標権のいずれで保護されるのかクイズを行いました。複数問ありましたが、最初からほぼ全問正解が続いたため、最後はクイズをするまでもなく、しっかりと保護対象の違いを理解してくれたと思います。 最後に、10分と十分な質問時間を設けました。弁理士はどのようにすればなれるのか、どれくらい勉強したのか、試験の難しさはどれくらいか、具体的に何を勉強すればよいのか、など多くの質問が続き、授業終了後も次の授業が始まるまで休憩時間中ずっと弁理士という職業に関する質問が生徒から続きました。 ちょうど高校3年生という自分の将来を考える大事な時期ということもあり、弁理士という職業に興味を持ってくれた生徒達がたくさんいたようで、嬉しく感じました。最後に、将来弁理士として、または発明者として、一緒に仕事ができるといいね、と生徒達と話しながら、学校をあとにしました。近畿支部知財授業担当 後利彦「知的財産特別授業」追手門学院大手前中・高等学校興味津々の生徒達に講義を行う講師

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