支援活動だより188_webbook
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42 知的財産支援活動だより2018年2月号(No.188)1.日  時:平成29年11月18日(土) 10:00〜12:302.場  所:コラボしが213.テーマ:知的財産権侵害訴訟の訴訟遂行上の留意点と訴訟戦略4.講  師:山田威一郎5.受講者:53名6.コメント: パテントセミナー2017の滋賀午前の部は、山田威一郎弁理士をお招きして「知的財産権侵害訴訟の訴訟遂行上の留意点と訴訟戦略」というテーマでご講義いただきました。 近年の知的財産権侵害訴訟の事件件数、法分野別の訴訟件数、侵害訴訟の件数が少ない理由などの一般的なお話がありました。その後、本題に入り、特許権侵害訴訟の実務について、侵害訴訟を提起する前に、侵害訴訟の提起、提訴後の訴訟手続き、和解による解決及び仮処分の活用と訴訟手続きの流れの順に具体的に説明をいただきました。 侵害訴訟を提起する前については、警告書の送付、警告書を受け取ったときの対応などについて説明され、侵害訴訟の提起については、訴訟を提起するにあたっての留意点、被告製品(イ号品)の特定などについて具体的に説明され、提訴後の手続きについては、手続を行う際に重要な均等侵害の主張タイミング、特許無効の抗弁、訂正の主張のタイミングなどについて判例(シートカッター事件)を引用しながら、また実務経験を交えながら説明されました。また、和解による解決については、裁判所が和解の解決を図る理由などを説明され、仮処分については、仮処分のメリット及びその手続き及び申立時期について説明され、最後、商標権侵害訴訟の実務について説明されました。 今回の講義は知的財産権侵害訴訟という難しいテーマでしたが、侵害訴訟について2時間30分という短い時間でもって全体をわかりやすく説明され、少し勉強した人にとっては、その内容を確認しながら実務上の留意点についての知識が身に付き、初級・中級の実務者にとっては非常に有意義な講義であったと思われます。近畿支部知財普及・支援委員会 岸本忠昭「パテントセミナー2017 滋賀 午前の部」講師:山田威一郎会場の様子

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