支援活動だより188_webbook
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知的財産支援活動だより2018年2月号(No.188) 29 1.日  時:平成29年10月21日(土) 14:00~16:302.場  所:日本弁理士会近畿支部室3.テーマ:①意匠入門 ②商標入門4.講  師:①大塚雅晴 ②田中陽介5.受講者:62名6.コメント: パテントセミナー大阪基礎編第二回目は、意匠・商標の入門をテーマとした二本立ての講演でした。意匠は大塚雅晴弁理士にご講演いただき、商標は田中陽介弁理士にご講演いただきました。企業の知財部に所属されている方は勿論、基礎編だけあって、学生の方にもご参加いただきました。 大塚弁理士は、最初に、意匠の定義や部分意匠・画面意匠などの制度といった、基本的な内容についてご説明されました。その中で、審査基準の最近の改定である、参考図や影、背景の取り扱いについても、言及されました。 次に、大塚弁理士は、実際に携わられた案件を含めて、登録例を複数ご説明されました。斜視図2枚を一組の図面とした登録例、権利化しない部分を着色した部分意匠の登録例、実際の商品の写真を図面として用いた登録例などからは、単に面白いと思う以上に、意匠を特定することがいかに重要であるかということを改めて認識しました。 田中弁理士は、商標における主要な用語の定義や商標の種類、出願から更新までの流れ、外国出願についてご説明されました。また、大幸薬品株式会社の音商標の登録や、商標出願が大量に行われている事件など、最近の話題についてもお話されました。 田中弁理士は、現在、大学で教鞭を執られています。そのため、お話の展開がとてもスムーズであり、また1つ1つのご説明が極めて丁寧である、という印象を受けました。全くの初心者の方でも分かり易かったと思います。 今回のセミナーに対する意気込みを両弁理士にお伺いしたところ、大塚弁理士からは「審査基準や施行規則などは複雑に見えるが、意匠の根幹はシンプルだということを知ってもらいたい」、田中弁理士からは「商標の制度を俯瞰的に見てもらうことで、商標を深く掘り下げるための基礎を作ってほしい」とお答えいただきました。セミナー終了後に、何人もの参加者の方が両弁理士に熱心にご質問なさっている様子を見て、お二人の意気込みは皆さんにしっかり伝わったように感じました。近畿支部知財普及・支援委員会 中山聡「パテントセミナー2017 大阪基礎編 第2回」講師:大塚雅晴講師:田中陽介会場の様子

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