支援活動だより178_webbook
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8 知的財産支援活動だより2017年2月号(No.178)国立高等専門学校へのエンターテイメントセミナーについて知的財産支援センター 第3事業部 水崎慎1.経緯 平成25年3月14日、日本弁理士会と独立行政法人国立高等専門学校機構(以下、「高専機構」といいます。)との間で、「知的財産教育の充実及び知的財産の活用のための協力に関する協定」(以下、「本協定」といいます。)が締結されました。表題のセミナーは、本協定に基づき、高専機構との協力のもと、全国の国立高等専門学校(以下、「高専」といいます。)を対象として、知的財産支援センター第3事業部が主幹となって、企画、開催したものです。4回目となる今年度も、多くの高専でセミナー(以下、「高専セミナー」といいます。)を開催しました。2.今年度の活動経過i)昨年度の高専セミナーにおける高専の感想の取りまとめなど 昨年度の高専セミナーは、初級5校(沼津高専、弓削高専、熊本高専(熊本、八代)、大分高専)、中級4校(石川高専、鈴鹿高専、和歌山高専、大島高専)、上級13校(旭川高専、一関高専、秋田高専、鶴岡高専、福島高専、群馬高専、木更津高専、東京高専、富山高専、舞鶴高専、新居浜高専、有明高専、北九州高専)で開催されました。後日、今年度に向けて、今後のセミナーについてのアンケートを各高専で実施、回収しました。さらに、各高専セミナーを担当して下さった会員から改善点などを収集しました。主な内容は次のとおりです。 ◆初級編では、正講師と補助講師との掛け合いにおいて、正講師とは別の角度からの質問  を補助講師が学生に問い、正講師が補足するのがよい。 ◆中級編では、講義の時間を減らして演習の時間を増やした方がよい。 ◆上級編では、質問コーナーの時間配分が難しいので、経過時間の目安があればよい。ii)高専機構および高専の要望を受けて高専セミナーの内容を決定 本年度の高専セミナーでは、さらに充実した知的財産教育を高専機構に提供するために上記の要望を考慮して台本を改訂しました。具体的には、初級編の台本では、今まで以上に寸劇らしさを現すために、登場人物の会話の掛け合いを増やしました。中級編の台本では、実技の事例問題を増やしました。上級編の台本の改訂は、昨年と同様に近畿支部の会員が協力してくださいました。そして、高専セミナーにおける講師は、昨年と同様に、各高専の地域を管内とする支部に所属する会員が正講師を担当し、知的財産支援センター第3事業部に所属する会員が補助講師を担当いたしました。この体制により、正講師の負担軽減、スムーズな運営の実現、講師となる人材の育成、セミナーの質の更なるレベルアップを図ることなどが実現できたと思います。3.高専セミナーの概要 初級編、中級編および上級編の高専セミナーの概要は、次のとおりです。i)<初級編> パワーポイントを使った弁理士と学生との寸劇形式のセミナーです。正講師が弁理士を演じ、補助講師が学生を演じました。特許、意匠、商標とは何か、特許を取得するためにはどうしたらいいのか、どんな条件があるのかなど、特許などに関する基本的な事項を、クイズを交えながら寸劇形式で説明しました。 「ロボット知財物語」 ・自動車に変形可能なロボットを発明した! ・特許、意匠、商標ってどんなもの?

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