支援活動だより178_webbook
41/92

知的財産支援活動だより2017年2月号(No.178) 41 1.日  時:平成28年10月29日(土) 9:35~10:20、                     10:40~11:252.場  所:京田辺市立薪小学校 3.名  称:「知的財産特別授業」4.内  容:発明工作授業(回転台)5.対  象:5学年4クラス122名6.担当部署:近畿支部 知財普及・支援委員会7.講  師:田中勝也、後利彦、上田康之、植本隆在8.コメント: 京田辺市立薪小学校において、発明工作授業(回転台)を実施しました。本校は、古墳だった小高い丘で自然豊かなところにある創立34年目を迎える小学校です。京田辺市は、京都国体でハンドボール会場となったことがきっかけでハンドボールが盛んとなり、同校も全国大会に出場するほどの強豪ということです。今年で3年目の授業ですが、周辺で住宅開発が進み、5年生は昨年よりも1クラス多い4クラス122名とかなり多い児童数のため、工作室と理科室の2教室に分かれ、講師も2名ずつ2グループに分かれて2コマ実施しました。 最初にエジソンを題材に「発明とはなにか」と「弁理士の役割はなにか」を説明する導入を行いました。次に、「何を作るか」と「スムーズに回転台が回るためのポイント」を説明しましたが、1コマ45分という短い時間の中で事前作製した資料が効率アップにかなり役立ちました。 資料である程度ヒントを与えましたが、単なるコピーではなく独創的なアイデアがどんどん創作されていました。例えば、細長い軸をお皿に固定し蓋に穴をあけて貫通させたものや、蓋とお皿を上下逆にすることで見た目もきれいな回転台や、ビーダマを分散させるための輪を六角形状にすることで接触抵抗も減らしつつデザイン性(使用時には見えませんが)を高めることに拘った作品などが見受けられました。どのクラスも集中力が高く、一生懸命取り組んでいました。ある程度発明ができた児童には前に出て発表してもらいましたが、発表後も試行錯誤したり、一旦完成しても更なる改良に取り組む姿勢が見られました。また、たくさんの児童が、積極的にできた作品を私たちに見せてくれたことが印象的でした。児童の中には理解度や作業スピードに差がありましたが、先生方も一緒にサポートして下さいました。この発明工作授業をきっかけに、発明することの難しさとともに素晴らしさ、そしてこの発明を守る弁理士のことを少しは感じ取ってくれたのではないかと思いつつ、学校を後にしました。近畿支部知財授業担当 上田康之「知的財産特別授業」京田辺市立薪小学校発想力豊かな生徒達と工作を行う講師陣

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 41

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です