支援活動だより178_webbook
15/92

知的財産支援活動だより2017年2月号(No.178) 15 「知的財産特別授業」岩手県立福岡工業高等学校1.日  時:平成29年1月19日(木) 13:45~15:302.主  催:岩手県、一般社団法人岩手県発明協会、日本弁理士会3.場  所:岩手県立福岡工業高等学校4.テーマ:知的財産特別授業5.対  象:3年生61名6.コメント: 13:50~14:30の約40分間、穂坂が「コインロッカー「AiT」の知的財産権」のコンテンツを用いて知財の基礎を講義しました。 このコンテンツの理解度は、生徒たちの身近にあるコインロッカーの状況次第で異なると思われたため、多くの生徒に利用の機会のある盛岡駅で事前調査を行いました。そうしたところ、 盛岡駅には、旧式とICカード式の両方のコインロッカーがあり、さらに、ICカード式の後発型の他社製品もあることがわかりました。コンテンツに登場する全種類が揃っていたので、実際のコインロッカーの写真をコンテンツに取り込んで、説明しました。また、この製品に関わる特許公報や意匠広報の図面を紹介して、出願日が製品販売開始よりも前であったことや、出願から権利を得るまでにある程度の期間を要したことを公報記載の日付を使って説明しました。最後に、生徒が毎日利用している二戸駅のコインロッカーが旧式であったことを写真で示し、今後、このコインロッカーがどうなるか注目するようお願いして、締めくくりました。 5分間の休憩の後、14:35~15:25の約50分間、岩永会員が「ペーパータワー」の工作授業を行いました。冒頭15分ほどかけてラーメンやハムのパッケージを例に発明とは何かを紹介するとともに、ペーパータワーの解決課題とルールの説明をし、その後約20分間、タワー作りの作業を行いました。その後、約10分間、グループ毎に工夫点を発表してもらい講評しました。最後に約5分間、岩永会員が、この工作で行った工夫も発明の一つであるということと、それを真似した第三者がより良い成績を納めたら面白くないであろうということと、それらと特許権の関係について説明し、まとめとしました。 優勝チームに「賞品」ということでカップ麺を配った際、「なんだ、俺たちはカップ麺のためにがんばっていたのか。」という正直なつぶやきが聞かれ、思わず吹き出してしまいました。知的財産支援センター 副センター長 穂坂道子「知的財産特別授業」岩手県立福岡工業高等学校

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 15

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です