支援活動だより176_webbook
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18 知的財産支援活動だより2016年11月号(No.176)1.日  時:平成28年10月15日(土) 13:30~16:002.場  所:名古屋商工会議所 3階第5会議室3.実施者:主催・運営:日本弁理士会東海支部4.内  容:企業活動にマッチした知財戦略~知的財産を活用して競争力を高めるために~5.対象者:一般市民、中小企業者、知財担当者など(76名)6.担当部署:東海支部 知的財産権制度推進委員会7.講  師:東海支部 知的財産権制度推進委員会 委員 鈴木学          同 知的財産支援キャラバン隊 隊員 森岡智昭8.コメント:前半:「企業活動にマッチした知財戦略」(担当:森岡智昭) 今回「企業活動にマッチした知財戦略」というタイトルでセミナーを行いました。聴講者の基礎知識にかなり幅があることが想定されていたため、できるだけ難しい用語は使わず、尚且つ具体例に基づく実務感を味わっていただくことを重視してセミナーを進めました。聴講者からはたくさんの質問を頂き、質問内容も極めて実践的な内容であったため、多くの方には興味を持って聞いて頂けたのではないかと考えます。しかし、そもそも「知財戦略」というのは企業の極めて具体的な経営課題に応えるものであって、実例をそのままお話することが難しく、セミナーの説明ではどうしても概念化・抽象化せざるを得なかったです。聴講者からのより具体的な実例紹介の要望に応えるスキルを日本弁理士会として蓄積していくことができれば、今後のセミナーは一層有意義なものになると期待できます。後半:「企業活動にマッチした知財戦略」(担当:鈴木学) 前半の講演と重複せず、泥臭い具体的な内容で説明することを心掛けました。また、「中上級」のレベルを気にせず、初級を含めて話しました。 知財戦略には、調査が必須であり、調査結果や自社の知財の種類に応じて、特許出願等をするか、ノウハウ化又は先使用権化するかの選択が必要な旨を述べました。先使用権(特許法第79条)は、初心者でも分かるように説明しました。 また、知財は、どの企業にもあること。自社保有知財の種類や性質に応じて、使い分けること。 特許・実用新案・意匠・商標出願だけが知財ではなく、不正競争防止法(商品等表示、形態模倣、営業秘密、プログラム、商品等の質誤認行為)、著作権法(プログラム、データベース)、種苗法、半導体回路配置保護法、独占禁止法(実施契約のガイドライン)も関係すること、を説明しました。著作権では、プログラムに関する最近の判例も簡単に紹介しました。 更に、自社の活動について親身に相談にできるホームドクター的な弁理士さんを育てることも大切であると述べました。 最後の「警告書を受けた場合」については、時間が足りなくなりましたが、何とか訴えたいところはカバーできたのかな?と思います。 尚、講演終了後に、当日会場に持ち込んだ「特許情報ブラットフォームのガイド冊子」3冊を希望者に差し上げましたら、以外(?)にも足りなくなりました。平日の昼間に地下2階の「特許室」に出向いて下さい、とお願いしました。こちらも泥臭くやって良かった、と感じました。東海支部 知的財産権制度推進委員会 委員  鈴木学知的財産支援キャラバン隊 隊員 森岡智昭「第3回休日パテントセミナー2016 in 名古屋」セミナーの様子

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