支援活動だより160号_webbook
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知的財産支援活動だより2015年5月号(No.160) 39 1.日  時:平成27年4月24日(金) 13:30〜14:402.場  所:大分県マリンカルチャーセンター3.名  称:知的財産特別授業4.内  容:「コインロッカー「AiT」の知的財産権」+α5.対  象:1年生 約240名6.担当部署:日本弁理士会九州支部7.コメント: 九州支部の会員(福岡県:下田正寛)が大分県立大分工業高校1年生を対象とした知的財産権の出前授業を行ったので、報告します。 大分工業高校には、未来ロボット工学研究部という部活があります。その部員達が、一昨年にパテントコンテストに挑戦したところ、特許出願支援対象に選ばれました。その後、特許出願を行い、先日、特許を取得しました。知財教育については、機械科の佐藤新太郎教諭が力を入れており、今年度からは機械科だけでなく、他学科でも知財教育を取り入れることを計画しているとのことです。そして、今回は、高校入学者(高校1年生)を対象とした教育合宿の初日に知財授業を行ってほしい旨の要望が有りましたので、日本弁理士会の支援を得て下田が下記の通り、実施しました。 今回は、選任されてから実施日まで4日間しかなく、教材を独自に作成することが困難であったことから、日本弁理士会が作成した「コインロッカー「AiT」の知的財産権」を用いることにしました。この教材は中学生以上を対象とするものと教材パンフレットに書かれていましたが、少々難しいと考え、この教材に加え、はっぴょん通信Vol.16を全員に配布することにしました。 また、前日に佐藤教諭から、先日のパテントコンテストに挑戦し、特許を取得したことをアピールすることと、知財検定について概略説明を加えてほしい旨の要望がありましたので、追加のプレゼン資料を作成いたしました。 授業の最初に、はっぴょん通信を用いて、知的財産の種類を一通り説明し、コインロッカーの話を行いました。 コインロッカーがどのような知的財産権で保護されているのか、クイズを出題しました(教材の中に含まれています)。3択形式で8問出題し、各問題ごとに、マイクを渡された生徒さんが答えとその理由を述べてもらいました。当初は正解率が低かったですが、4問目あたりから正解率が上がり、最後の問題ではほぼ全員が正解するようになりました。 最後に、質問を受け付けたのですが、質問が多く、中には鋭い質問もありました。みなさん、積極的に発言、質問されたことから、大変よかったと思いました。 そして、工業高校1年生を対象とした授業であることから、授業の最後に、技術者に必要なこととして、技術的素養だけでなく、知的財産を含めた技術者倫理を身につけることが特に重要であること、よく勉強し、よく遊び、立派な技術者になることを期待することを伝えて授業を終えました。 今回初めての活動でしたが、好評でした。今後も要請があれば協力したいと思います。九州支部 下田 正寛「知的財産特別授業」大分県立大分工業高等学校

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