支援活動だより160号_webbook
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28 知的財産支援活動だより2015年5月号(No.160)1.日  時:平成27年3月3日(火) 9:50〜10:352.場  所:大阪市立新東三国小学校 3.名  称:知的財産特別授業4.内  容:君も今日からエジソン5.対  象:6学年2クラス57名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.コメント: 今回、知的財産特別授業を実施したのは、大阪市立新東三国小学校です。同小学校からは、2013年度より6年生を対象とした知財授業のご依頼を頂いております。 授業では、身近な所に様々な「発明」があるということを、児童たちに気付いてもらうため、司会の淡路会員から、日常のちょっとした不便を解消する発明を紹介しました。発明品を見てもらう前に、まずは児童たちに日常の不便を解消するためのアイディアを出してもらいました。最初は照れていた児童たちも、淡路会員による丁寧な説明に惹きつけられ、次第に活発に挙手し、発言してくれるようになりました。また、発明品の実物を回覧したところ、児童たちは、興味深く発明品を見つめ、その使い方を試していました。 寸劇では、校長先生が怪人Xを担当され、私がF博士に扮しました。校長先生の登場に教室はさらに盛り上がりながらも、児童たちは、最後まで集中力を切らすことなく寸劇を鑑賞していました。寸劇の後、淡路会員より、F博士の発明品と怪人Xの模倣品とでどちらを買いたいか、児童たちに質問がありました。最初は、児童全員が安い模倣品を買いたいと答えました。それを受けて、淡路会員より、せっかく発明をしても、簡単にまねをされてしまうのでは、誰も発明をしなくなってしまい、世の中を便利にする発明が全く生まれなくなってしまう、という解説がありました。この解説に、児童たちは、F博士を応援したいと答えてくれるようになりました。 世の中を便利にするために「特許法」というルールがあり、それを守っていくことの大切さを少しではありますが理解してくれたと感じました。特に、淡路会員の、他人の「発明」を守ることで他人を「尊重」するという説明によって、児童たちは、「法律」というものが守るべきものを深く理解してくれたのではないかと思いました。それと同時に、他人の「発明」を守ることで他人を「尊重」するという説明によって、私自身も、法律を扱う人間としての想いを新たにした、貴重な経験でした。近畿支部委嘱会員 梅﨑 真紀子「知的財産特別授業」大阪府大阪市立新東三国小学校1/3の生徒が完成しました。未完成に終わった生徒も、「家で完成させるから」と、追加の画用紙を要求していました。 東大阪市少年少女発明クラブの生徒達の、「発明」や「ものづくり」に対する意識の高さに驚かされました。今回の日本弁理士会の知的財産特別授業を受けて、生徒の発明好きが、より一層高じたのであれば、これ以上の喜びはありません。このような生徒が支える「将来の東大阪」は、現在以上に「ものづくりの町」として発展し続けることでしょう。近畿支部知財授業担当 五郎丸 正巳興味津々の児童達に講義を行う講師陣(左写真の左から 淡路 俊作、梅崎 真紀子の各会員)

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