支援活動158_webbook
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56 知的財産支援活動だより2015年2月号(No.158)1.日  時:平成26年11月8日(土) 14:00~16:302.場  所:和歌山商工会議所3.テーマ:地域起こしにおけるブランド活用4.講  師:弁理士 杉本 勝徳 会員5.受講者:9名6.コメント: 和歌山パテントセミナー2014は、弁理士の杉本勝徳会員による「地域起こしにおけるブランド活用」というテーマで講義をしました。和歌山という土地柄もあり受講者は少数でしたが、アットホームな雰囲気の中、最後まで誰一人退出することなく熱心に講義を聴講していただくことができました。 講義は「地域起こしにおけるブランド活用」ということもあり、単なる地域団体商標の取得方法のみにとどまらず、権利主体となるべき組合などの創設及びその支援、商標によるイメージ戦略、地域ブランドの発信方法、商品等における品質管理など多岐にわたるものでした。また、商標法全般、その中の地域団体商標制度などの解説についても、法律用語とともに、その内容について具体例を挙げたり平易な言葉に置換えるなどして分かり易く丁寧に説明がされたため、知的財産についての実務経験がない者であっても必要知識を十分に習得できる講義であったと思います。 特に杉本会員は和歌山に縁の深い弁理士でもあるために、講義では「紀州うすい」、「しもつみかん」、「有田みかん」、「和歌山ラーメン」、「紀州備長炭」、「紀州みなべの南高梅」、「すさみケンケン鰹」、「紀州箪笥」、「紀州梅干」、「南紀白浜温泉」など和歌山由来の地域ブランドに纏わる話がふんだんに盛り込まれており、さらに杉本会員が実際に手掛けた地域起こしにおけるブランド活用の事例紹介・解説も多かったので、受講者の方も最後まで飽きることなく関心を持って講義を聴いていただくことができました。そして受講者の方には、地域をどのように刺激し、商標をどのように活用すれば地域起こしに繋げることができるのかという点についても良く理解していただくことができたのではないかと思います。実際、2時間半という今回の講義もあっという間に終わってしまいましたし、講義終了後の質疑応答でも、受講者のほとんどの方が1回は勢いよく手を挙げて質問をされるという盛況振りでした。アンケートでも基礎的なことがよく理解できた、具体例を示していただいて分かり易かった等のコメントが多く寄せられており、受講者の方には大変有意義な時間をお過ごしいただけたのではないかと思います。近畿支部知財普及・支援委員会 赤岡 和夫和歌山パテントセミナー2014講師:杉本 勝徳 会員会場の様子

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