支援活動158_webbook
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40 知的財産支援活動だより2015年2月号(No.158)1.日  時:平成26年12月13日(土) 14:00~16:302.場  所:日本弁理士会近畿支部室3.テーマ:外国特許入門4.講  師:弁理士 山田 淳一 会員5.受講者:88名6.コメント: パテントセミナー2014大阪基礎編第4回は、弁理士の山田淳一会員による「外国特許入門」というテーマで講義をしました。グローバル化の中で、外国特許出願がますます重要となっていることもあり、88名という多くの方にご参加いただきました。休憩10分を挟んで前半1時間10分、後半1時間10分で講義をしました。 前半では、特許は国ごとに取得する必要があることや、外国へ特許出願するには、パリルート、PCTルート、直接出願という3つのルートがあること、各ルートにはメリット・デメリットがあることなど、外国出願の方法について、図を用いながら、ゆっくり丁寧に、そして、非常に分かり易い説明でした。 後半では、外国出願で気を付けることついて実務家ならではの視点で説明がありました。特に、外国出願では、権利化に多額の費用がかかる割に、現地代理人や翻訳の質にばらつきが大きいことから、出願人は、外国でも良い権利が得られるよう、各国制度・実務に精通した現地代理人や翻訳会社を活用することが重要であると力説されました。また、外国出願において国内事務所を活用するのであれば、単に窓口としての役割だけではなく、出願人の発明の内容を熟知した国内代理人ならではのアドバイスがもらえるような、付加価値の高い事務所を活用してみたらどうかといったアドバイスもありました。最後に、米国、中国、欧州におけるユニークな特許制度についても説明がありました。 講義が終わった後、山田会員のところに質問に来られた参加者で長い行列ができていました。これを見て、やはり、多くの方が、実際の外国出願業務の中で、基本的なところで疑問や課題を持っているのだと実感しました。今後も、山田会員のような実務家による外国出願の基礎的な講義が必要であると思います。近畿支部知財普及・支援委員会 長谷部 政男パテントセミナー2014 大阪基礎編 第4回 講師:山田 淳一 会員会場の様子

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