支援活動158_webbook
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34 知的財産支援活動だより2015年2月号(No.158)1.日  時:平成26年12月6日(土) 10:00~12:302.場  所:京都商工会議所3.テーマ:寸劇で学ぶ特許の基礎 ~特許権の取得から特許権侵害を巡る攻防まで~4.講  師:弁理士 立川 伸子 会員、柳瀬 智之 会員、淡路 俊作 会員、       佐々木 達也 会員5.受講者:42名6.コメント: 京都パテントセミナー(午前)では、「寸劇で学ぶ特許の基礎~特許権の取得から特許権侵害を巡る攻防まで~」と題して、4名の弁理士による寸劇を中心としたセミナーを開催しました。 寸劇の題材としては、今年完成したばかりの高等専門学校用の知財授業コンテンツ(上級)を2時間半のパテントセミナーに対応できるようアレンジして使用することとし、司会及び弁理士役を柳瀬智之会員、発明者の三島麗子役を立川伸子会員、ナレーションを淡路俊作会員、侵害品を販売する切田権造役を私(佐々木)が担当しました。 寸劇の構成としては、発明者と弁理士のやり取りによる特許出願から審査、特許取得までのパートと、3種類の異なる被疑侵害品に対する対応を通じて特許請求の範囲と権利行使の可否を検討するパートと、無効理由の検討から相手方の特許権の存在に基づくクロスライセンス交渉に繋がるパートからなります。 そして、今回のセミナーでは、この寸劇を中心としつつ、寸劇の前の導入部分としてアップル対サムスンの特許紛争の紹介(佐々木)、寸劇の合間に淡路会員による解説コーナーを設けて特許取得までの流れの解説、拒絶理由の解説、無効理由や異議申し立て制度の解説を加え、寸劇ではカバーしきれない事項を詳しく説明しました。さらに休憩明けには立川会員により知財授業の紹介もさせていただきました。 通常は学生向けに行う知財授業を大人向けに行った場合のリアクションは全くの未知数であり、不安な部分もありましたが、聴講者の皆様は熱心に聴いて下さり、何か所か笑いも取れました(「のりぱりぱりパック」のネーミングのセンスがよかったのかもしれません)。また、3種類の被疑侵害品に対する侵害・非侵害の見解も多くの方が我々の思い通りに示して下さいました。 柳瀬弁理士の滑らかな司会進行により、時間配分も予定通り進み、寸劇の終了後にいくつか質問を戴いてセミナーは終了となりましたが、セミナーが終了した後にも各講師に質問が寄せられていました。 他のパテントセミナーとは形式は異なりますが、知的財産の知識が全くない方向けのセミナーとして、このような形でのパテントセミナーの実施を今後他の地域で行っても面白いように感じました。近畿支部知財普及・支援委員会 佐々木 達也パテントセミナー2014 京都 午前の部講師:立川 伸子 会員、柳瀬 智之 会員、   佐々木 達也 会員、淡路 俊作 会員会場の様子

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