支援活動155号
5/28

知的財産支援活動だより2014年10月号(No.155) 5  後半の分科会は、弁理士向けと、中小企業診断士向けに分かれて、中小企業診断士の青木氏による分科会(弁理士向け)「士業家が知るべき真のコンサルティングのノウハウ!」と、弁理士の富澤氏による分科会(中小企業診断士向け)「企業活動に対する弁理士の関わり」の講義が行われました。 青木氏による分科会(弁理士向け)について、講師は、士業者必須のノウハウに関する多数の講師経験、及びコンサルタント業務を行っており、その経験から、クライアントの真の満足と成果を得るために相手の懐に入り、相手の潜在的ニーズまで引き出すことにより対策を打つコンサルティングノウハウについて、説明されました。クライアントにおいて、相談する内容を正確に把握していない、当該内容を正しく伝達できない、などの事情があったとしても、クライアントの情報を引き出す力等について、心理学的側面からも説明されました。 また、富澤氏による分科会(中小企業診断士向け)について、講師は、企業の生産技術者、開発部、知財部、知財高裁専門委員等の豊富な業務を行ってきました。これらの多彩な業務経験に基づき、「企業活動に対する弁理士の関わり」と題して、大企業の知財部員と弁理士との役割関係、及び知財担当者を持たない中小企業が如何に弁理士を活用するかについて、中小企業診断士に期待されるものは何かを含めて、説明されました。 今回の基調講演及び分科会は、知財コンサルティングという、書面による通常の業務から少し離れて、異なる角度から日々の業務を見直す機会を与えてくれるものであり、中小企業診断士の先生、及び弁理士にとっても大変有意義な講義であったと思います。今後益々連携を深めることにより、中小企業により有意義で、かつ的確な支援を提供できるものであると実感しております。弁護士・弁理士 鮫島 正洋 氏中小企業診断士 青木 公司 氏弁理士 富澤 孝 氏

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です