支援活動168_WebBook
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知的財産支援活動だより2016年2月号(No.168) 27 1.日  時:平成27年11月4日(水) 12:50~13:20(第5、6時限)2.場  所:鈴鹿工業高等専門学校 2号館3階 第三合併講義室3.実施者:主催・運営 鈴鹿工業高等専門学校・日本弁理士会東海支部4.内  容:知的財産の取得と活用における課題やその対応(紛争の様子を模擬体験)       (開催趣旨)知的財産教育を通じて価値創造型の未来産業人材育成を目指す。5.対象者:全学科(5学科)3年生 200名6.講  師:教育機関支援機構 副機構長 瀧川 彰人 会員       運営委員 藤谷  修 会員、山内 健吾 会員、菊谷  純 会員、       阪下 典子 会員、北  裕介 会員、高田 珠美 会員、伊藤 正典 会員7.コメント: 同校での知的財産出前授業は、昨年度に引き続き3回目となります。同校では、生徒が全国パテントコンテストに参加する等、生徒さん達が知的財産に積極的にかかわれるように、同校の先生方が力を入れているとのことです。 授業では、まず、紛争劇で重要となる特許法の知識を、消しゴムの発明等、切り餅など、身近にあるものを題材にして、伊藤先生が説明しました。伊藤先生は、クレームの表現を少し考えてもらって簡単に発表してもらうなど、生徒さんと積極的にコミュニケーションをとっていました。 続く紛争劇は、それぞれ異なるおにぎりパックの発明者高田パリ子と発明者菊谷のり男とが争う形式で、模擬侵害訴訟のような形式で行うものです。配役は、発明者の他に、それぞれの発明者の代理人としての弁理士と、レフェリーと、解説者がいます。 双方の主張に対してレフェリーが○か×かを判断し、○の数が多い方を勝利とするものです。劇では、特許の取得までの流れ、侵害判断、先使用権、特許無効、そして最後にクロスライセンスが話題にあがります。 内容は難しいと思いますが、生徒さん達は、話の流れを理解しつつ紛争劇を見ていたようでした。紛争劇では、生徒さん達を紛争劇にさらに引き込むために、劇の途中で生徒さん達に質問をふりながら進行しました。質問に対するある生徒さんの回答では、こちらが想定していたものとは異なる新しい発想のものがあり、演じる側も大きな学びを得ました。 紛争劇の後には、藤谷先生がまとめの講義を行いました。 授業終了後、女性の生徒さんから弁理士試験の勉強方法について質問され、知的財産制度だけでなく、弁理士という職業についても関心をもっていただけたと思います。東海支部教育機関支援機構 副機構長 瀧川 彰人「知的財産特別授業」鈴鹿工業高等専門学校

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