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東京理科大学 知的財産専門職大学院(MIP) 日本弁理士会(JPAA) 共同研究を開始

MIP & JPAA

Master of Intellectual Property & Japan Patent Attorneys Association

東京理科大学 知的財産専門職大学院(MIP)
日本弁理士会(JPAA)
共同研究を開始

 東京理科大学専門職大学院総合科学技術経営研究科知的財産戦略専攻と日本弁理士会は、知財プロフェッショナルを育成するための新たな教育手法を開発するために、「発明の日」(4月18日)を期に共同研究を開始いたします。
 本共同研究は、日本弁理士会と理工系総合大学である東京理科大学の知的財産専門職大学院との共同研究として、わが国初の試みとなります。

(1)本共同研究の概要

 本共同研究は、MIPとJPAAとの協力体制の下に、知財プロフェッショナルを育成するための新たな教育手法の開発を目的としています。
 本共同研究は、知財プロフェッショナルに必要な知識やスキルが、その広がりと深さを日々増していることを踏まえて、知的財産に関わる実務上の今日的課題を第一回(4月19日)以降10回にわたって設定し、課題に応じて担当するJPAA所属の弁理士による講義、MIP所属の実務家教員による異なる視点からの問題提起等の後に、受講者を交えたディスカッションを行うことを通じて、今後、知財プロフェッショナルに求められる知識とスキルを養成するための新たな教育手法を開発するものです。
 最終回(6月30日)のオープンセミナーは一般の方も参加可能とし、さまざまなご意見を集約して研究成果をまとめたいと考えています。
 毎回の講義、ディスカッションの模様はDVDに記録し、MIP及びJPAAにおける研究・研修のためのe-learning教材として活用します。

(2)本共同研究の特徴

[1] 日本初、日本弁理士会と知的財産専門職大学院との共同研究
[2] 弁理士と実務家教員とのコラボレーションによる新機軸の研究手法
[3] e-learning教材として研究成果を活用
[4] 一般の方に開かれた研究体制

(3)研究テーマ・講師陣・日程(予定)

日程研究テーマと内容(講師陣:JPAA:弁理士,MIP: 教授)
1 4/19(水) JPAAとMIPのトップが語る(JPAA: 谷義一,MIP: 石田正泰)
日本弁理士会の会長と専門職大学院知的財産戦略専攻の研究科長のお二人に、対談形式で本講座の趣旨とお二人に知財プロフェッショナルへの熱い思いを披露して頂く。
弁理士の社会的使命、弁理士のコアコンピタンス、求められる資質、これからの弁理士など、専門職大学院への期待、専門職大学院の目指すもの
2 4/26(水) 法的発明への昇華 (JPAA: 伊藤高英,MIP: 皆川長三郎)
弁理士のコア業務である発明を権利化していくプロセスにおいて、クライアントの技術的発明の内容を把握し法的発明に仕上げていくための特許明細書作成上の留意点、その際の研究開発者や企業マネージャーとの関係のあり方、知的財産部門との役割分担などについて解説する。
3 5/10(水) 信用の創出・向上(JPAA: 幸田全弘,MIP: 手塚敏廣)
特定の商品やサービスに関する商標の権利化依頼を受けたときに、その信用を高めるためにどのようなアドバイスをし、コーポレートブランドとの関係においてどのような配慮をするのかなど、プロフェッショナルとしてのチェックポイントやクライアントとの意思疎通のあり方などについて解説する。
4 5/17(水) 紛争の解決 (JPAA: 鷺健志,MIP: 戸田裕二)
知的財産に関わる紛争の芽を事前に摘み取るために弁理士がなしうる方策、査定系と当事者系の訴訟における弁理士として関わる際の差異や留意事項、また弁護士との共同受任による訴訟での役割分担におけるポイントなどについて解説する。
5 5/24(水) リスクの管理 (JPAA: 中島淳,MIP: 手塚敏廣)
権利取得・維持に関する事務管理で発生しうるミスに関する管理手法、クライアントから預かる高度な情報の管理、クライアントのコンフリクトの回避、人の流動に伴う守秘管理等、弁理士業務に特有のリスクの具体例とそのリスク低減の方策を解説する。
6 5/31(水) 新しい知財サービス (JPAA: 遠山勉,MIP: 澤井敬史)
知的財産をまさに財として認識して活用する場合に、新しく発生するであろうニーズ、例えば知的財産の鑑定や評価などにおいて、提供し得るサービスやそのために必要な能力などを解説する。
7 6/ 7(水) 知財プロフェッショナルのCS (JPAA: 角田芳末,MIP: 馬場錬成)
知財サービスを展開するプロフェッショナルにとって、顧客満足とはどのような考えに立ち実行しているのかを、解説する。事務所の付加価値を高めそれをどのように顧客に見せる工夫をしているかなどについての苦労談も話してもらう。
8 6/21(水) グローバルな活動 (JPAA: 岡部譲,MIP: 藤野仁三)
日本から外国、外国から日本への案件を扱う際の弁理士としての役割や能力、弁理士としての自己研鑽方法などを解説する。各国の知的財産専門家の特徴や文化や制度の違い(最近の中国事情なども含む)に基づくエピソードなども話してもらう。
9 6/28(水) 産官学連携等の施策への支援  (JPAA: 牛久健司,MIP: 生越由美)
産学連携推進のために、大学の知財本部への指導・アドバイス、企業との接触を行う上での留意点等について、事例を通してポイントを解説する。知財活用を通した地域経済活性化の政策などに、弁理士として参画した体験なども話してもらう。
10 6/30(水) オープンセミナー (オールキャスト)
「新しい時代の知財プロフェッショナル」
クライアントとって、パートナーとしての望ましい知財プロフェッショナル像をオープンセミナー形式で討論する。
・弁護士と弁理士の違い(使命、コアスキル、提供サービスなど)
・既存市場の深耕と将来市場の開拓
・専門家と専門職大学院とのコラボレーション
・知財プロフェッショナルを目指す院生および社会へのメッセージ

(4)本件に関するお問合せ先
[1] MIP(東京理科大学知的財産専門職大学院)
東京都新宿区神楽坂一丁目3番地
東京理科大学 広報課 岩崎,小原
電話:03-5228-8107
FAX:03-3260-5823
E-mail:iwasaki3@admin.tus.ac.jp
URL http://most.tus.ac.jp/

[2] JPAA(日本弁理士会)
東京都千代田区霞が関三丁目4番2号
日本弁理士会 研修課 大森,吉川
電話:03-3519-2360
FAX:03-3581-1205
E-mail:mip-jpaa@jpaa.or.jp
URL http://www.jpaa.or.jp/

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