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年頭のあいさつ

日本弁理士会 会長
佐藤 辰彦

 あけましておめでとうございます。年頭にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 日本弁理士会は、昨年多くの事業を手がけ、その成果を見てまいりました。これはひとえに、会内外の皆様のご理解とご支援のお陰であると、こころから御礼申し上げます。

 まず、「地域知財活性化運動」の全国展開です。これは、「知的財産推進計画2005」を受けて、知財創造立国実現のために地域や中小・ベンチャー企業の知財活性化を図るために行った活動です。各都道府県に日本弁理士会の窓口責任者を置き、支部や地区部会と連携した「知財支援ネット」を立ち上げました。また、「商標キャラバン隊」を組織し、この4月より保護される「地域ブランド」の掘り起こしのために、全国各地でセミナーや相談会を開催いたしました。このような活動の基盤となる全国支部化も着々と進んでおります。

 

 つぎに、東京アキバウイングをはじめとする全国各地に、物的インフラとしての「アクセスポイント」を設置致しました。また、いくつかの地方自治体と日本弁理士会との間で知財支援協定を締結し、各自治体との連携が一層強化されました。さらに、地方の主要都市において「知財タウンミーティング」を開催し、大変なご好評をいただきました。昨年11月には、ユーザーが、求める弁理士に出会えるように、弁理士情報開示のための「弁理士ナビ」を立ち上げました。

 このような活動の結果、地域での弁理士の顔が見えるようになり、弁理士のプレゼンスを向上させることができました。4月から「24時間、いつでも、どこでも」研修を受けられる「e−ラーニングシステム」が開始されます。弁理士個々の研鑚のために、大いに活用していただきたいと思います。

 われわれ弁理士には、日常の業務を通じて、ユーザーの皆様の期待にしっかりと応えていくことが要請されています。ひとりひとりの弁理士、そして日本弁理士会が、知財創造立国推進の一翼を担う者として、ユーザーの皆様のお役立てるよう、本年も一層の努力を重ねて参りたいと思います。

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