日本弁理士会

弁理士とは?

人間が生み出したアイデアや創作物などには、財産としての価値を持つものがあります。それを「知的財産」と言います。知的財産の中には「特許権」や「商標権」など、法律によって権利として守られるものがあります。弁理士は、知的財産を権利にするために依頼人に代わって特許庁に出願したり、知的財産がすでに登録されていないかについて調査したり、企業に対して知的財産に関わるコンサルティングなどを行っています。現在、全国で1万人以上の弁理士が活動しています。

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発明者インタビュー

01 あごハンモック

発明者 八木健一

発明したのは高専五年生の時でした。授業でパテントコンテストに参加することになったんです。とりかかってみるとけっこう難しくて、提出できたのは締め切り直前でした。ある日、机に頬杖をついてウトウトしている時にひらめいたんです。手を使わずに居眠りできたらラクだろうなって。できた作品は先生の採点では赤点ギリギリでした。それがコンテストではまさかの入賞。企業が考えないような発明だったのが良かったのかもしれませんね。不便を便利にする。それが発明だと思います。何か困ってることはないかな?って普段から意識する。それが発明のコツかもしれません。

担当弁理士 大坪勤担当弁理士 大坪勤

まず「あごハンモック」という名前が絶妙だなと。思わず笑ってしまいました。でも、実は大正時代に似たような発明がされているんです。その作品との差異を出すのにちょっと苦労しました。ぜひ商品化されて、睡眠不足の現代人にとって癒しになるといいですね。「必要は発明の母」と言います。発明には、多くの人々に必要とされるものは何かという視点が大事なのではないでしょうか。

02 点眼補助具

発明者 堀田了輔

いい発明ないかなあってインターネットでいろいろ調べてたんです。ところが、いつの間にか眠ってしまって。あわてて起きて眠気を覚まそうと目薬をさそうとしたんですが、なかなかうまくできなくて。その時にひらめいたんです。目薬をまっすぐ下に落とせる道具があればいいのにって。「点眼補助具」はそうして生まれました。ポイントは、容器の中に閉じ込めてある色のついた液体です。液体が水平になったところで目薬を押せば、眼にまっすぐに落ちてくるというわけです。発明で大事なことは、難しく考えすぎないことでしょうか。子供のように遊び感覚で取り組むのがいちばんだと思います。

担当弁理士 下田正寛担当弁理士 下田正寛

はじめて作品を見た時、これは商品化できると思いました。目薬をさすことが苦手な人は結構いるはず。そんな生活者のニーズに合ってますよね。だから、特許取得はゴールではなくスタートだと思っています。堀田さんは電子工学科の生徒さんでしたが、点眼補助具は機械や化学に関する分野。発明には、広い視野で人々が困っていることはないかを観察することが大事だと思います。

03 靴下着用のための補助具

発明者 嶋中仁志

いろいろ考えました。ほかにも4~5個のアイデアがあったのですが、その中から特許になりそうなものを選んでエントリーしました。実は靴下を履くための道具は他にも存在するのですが、この作品はローラーがついていて、それによって履きやすくなっているのがポイントです。発明のコツというのは特にありません。でも、今の仕事でもそうなんですが、「これが最善なのか?」をつねに意識するようにして、違うと思ったら改善するようにしてます。発明は誰でもできると思うんです。アイデアはいろんなところに転がっているはず。大事なのはそれに気づくかどうかではないでしょうか。

担当弁理士 松尾憲一郎担当弁理士 松尾憲一郎

当時まだ高校生だった嶋中さんにとって、出願に必要な言葉使いはとても難しいものでした。日本語をあらためて学んでもらうことになってしまいましたが、嶋中さんはとても勤勉で一ヶ月ほどで出願できました。発明に必要なのは不便を感じる感性です。その解決方法を見つける頭脳トレーニングをいつも行なっていると、ユニークな発明ができるようになると思います。