支援活動だより179_webbook
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知的財産支援活動だより2017年3月号(No.179) 11 3月までの支援活動11.日  時:平成29年2月24日(金) 10:05~14:302.主  催:岩手県、一般社団法人岩手県発明協会、日本弁理士会3.場  所:岩手県立宮古工業高等学校4.テーマ:コインロッカー「AiT」の知的財産権、ペーパータワー発明工作5.対  象:2年生62名6.内  容: 宮古工業高等学校がある岩手県宮古市は、本州最東端に位置します。宮古市は、東日本大震災からの復興の最中、昨年台風10号によってJR山田線(盛岡~津軽石)の一部が運行を停止する程の被害を受けております。今回の訪問では、今後も復興支援の必要性を強く感じました。 午前は機械科32名、午後は電気電子科・建築設備科30名が参加しました。コインロッカー「AiT」を題材とした知的財産に関する講義では、三択クイズによって特許、意匠、商標の違いを理解してもらいました。次に、JPlatPatを紹介し、就職したい会社の特許を調べることもできることを説明しました。また、特許を身近に感じてもらえるように、パテントコンテストによって高校生が特許を取得していることを紹介しました。 ペーパータワーの発明工作では、4~6名のグループに分かれ、頑丈さと高さを競いました。 グループで意見を出し合いながら、制限時間内に独自のタワーを完成させていました。興味深い点は、学科ごとにタワーの作り方に特徴が見られたことでした。機械科の生徒は、紙を丸めて円柱にして、それらを繋ぎ合わせるグループが多かったです。先生曰く、機械科は旋盤で丸く削ることばかり考えているから、とのことでした。建築設備科の生徒は、紙を三角柱や四角柱に折り、それらを複数本纏めて束にしたものを積み上げていくグループが多かったです。建築設備科では建築物の構造に関する授業を受けているため、理論的に考えなら作成している様子でした。優勝したグループは時間配分が上手く、全員が協力してタワーを作り上げていました。 卒業後の進路はモノづくりの企業が多いので、他人の知的財産を尊重しながら、自らも知的財産を生み出して地域の活性化に貢献してくれることを期待しております。知的財産支援センター第2事業部 齋藤昭彦「知的財産特別授業」岩手県立宮古工業高等学校

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