支援活動だより178_webbook
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知的財産支援活動だより2017年2月号(No.178) 71 1.日  時:平成28年12月3日(土) 14:00~16:302.場  所:姫路商工会議所3.テーマ:商標の基礎知識 ~商標権取得の必要性、取得の際の留意点~4.講  師:弁理士 吉野雄5.受講生:11名6.コメント: パテントセミナー2016姫路では、弁理士の吉野雄会員をお招きして、「商標の基礎知識~商標権取得の必要性、取得の際の留意点~」というテーマでご講演を頂きました。 大手特許事務所の商標専門部署にて、15年近くもの実務経験をお持ちの吉野弁理士によるご講義は、実務体験や過去審判決例を踏まえた非常に分かり易い内容であり、実務経験の浅い方、或いは商標実務については未経験だという方にとっても大変ためになったのではないかと思います。このような実例に富む講義は、受講者にとって具体例をイメージし易く、理解し易かったであろうと推察します。 講義ではまず、商標とは何なのか、その役割を実生活とリンクさせつつ解説され、権利取得の必要性を説かれました。その後、出願の手続き・審査(登録要件)について実例を踏まえた解説を行われました。商標の場合は登録後に正当な使用義務が課されており、登録後も商標の使用について継続管理が必要とのこと、この点は普段商標実務を担当されていない方々にとっては新鮮だったのではないでしょうか。最後に外国権利取得における基本的な考え方やマドリッド・プロトコル制度についても解説を加えられました。 途中10分の休憩を挟んだものの、商標制度のイロハを惜しみなく解説されたこの講義、盛りだくさんの内容に、受講者は気を抜く暇もなかったのではないかと思います。姫路での開催であり、都心から離れている関係もあって、受講者は11名と少な目でしたが、中座される方はおらず、終始熱を帯びた講義となりました。 最近ではパテントセミナーは大阪だけでなく、奈良や和歌山、滋賀でも開催するようになりました。我々近畿支部の弁理士は、こういった都心から離れた場所であっても最新最高の情報を提供して情報格差をなくし、もって近畿圏の知財活動を活性化させる任務を負っています。 今回の姫路パテントセミナーが、かかる目的達成に少しでも貢献できたことを期待しております次第です。近畿支部知財普及・支援委員会 大野義也「パテントセミナー2016 姫路」講師:吉野雄会員会場の様子

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