支援活動だより178_webbook
14/92

14 知的財産支援活動だより2017年2月号(No.178)1.日  時:平成28年12月8日(木) 18:00~19:002.主  催:福島県立医科大学知財管理オフィス3.場  所:福島県立医科大学5号館2階第7講義室       (福島県福島市光が丘1番地)4.講  師:宮田和彦(東北支部)5.参加人数:35名6.コメント: 本セミナーは、福島県立医科大学における平成28年度知的財産セミナーにおいて、大学における特許の活用をテーマに開催しました。 先ず、知的財産権制度や特許制度の目的に関する説明がありました。制度目的に照らした特許制度上の保護対象が、ライフサイエンス分野に特有のものを中心に、具体例とともに紹介しました。 次に、大学において、研究成果は、学術的側面と営利的側面の両面から考慮される必要があることを説明しました。特に、競争的資金等を活用するためには、知財の保護により営利的側面を重視すべきであるとの説明がありました。また、医薬品においては重要な、特許権の存続期間延長登録制度や試験データ保護制度を、各国を対比しながら説明しました。 最後に、医療機器、体外診断薬、及び、医薬品のそれぞれの開発スキーム例が、薬事申請と特許出願の時期を表すタイミングチャートを用いて説明がありました。製品カテゴリー毎の特許出願の典型例や、資金繰りの実例なども交えた説明がありました。 出席者からは、研究成果の発表と特許出願のタイミングに関する質問や、複数の企業とのライセンスに関する質問等、大学に特有の内容の質問がありました。出席者の方たちの現状に合った大変有意義なセミナーとなったように思います。東北支部企画推進委員会 若山剛「知的財産セミナー」福島県立医科大学

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 14

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です