支援活動169_WebBook
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12 知的財産支援活動だより2016年3月号(No.169)1.日  時:平成28年2月18日(木) 10:50~11:402.場  所:静岡県立富岳館高等学校3.実施者:[主催]富士宮市[運営]静岡県立富岳館高等学校4.内  容:知的財産の種類、取得方法、侵害について。特に、商標登録の手続きについて5.対象者:情報ビジネス系列2年生(46名)6.担当部署:東海支部静岡県委員会7.講  師:東海支部教育機関支援キャラバン隊隊員 橋本 政美8.コメント: 静岡県富士宮市産業振興部商工振興課からの講演依頼に基づき講演を行いました。講演の趣旨は、高校生に知的財産への関心を喚起させ、将来の糧とすること、特に、商標の基本概念、権利取得手続および権利侵害について理解してもらうことです。 講演の内容は、次のとおりです。 (1)知的財産の種類と、知的財産における商標の位置付けとにつき、一覧表に基づき説明しました。 (2)商標の定義、商標の本質的な機能、および商標と商号との関係につき、著名な商標を引用して説明しました。 (3)商標の種類として、商品商標と役務商標、および文字、図形、記号等からなる伝統的な商標と、立体商標、音響商標、色彩のみからなる商標等の新しいタイプの商標とにつき、身近なポピュラーな商標を引用して説明しました。 (4)商標表示につき、著作権表示、原盤権表示との相違を交えて、実際の表示態様を示して具体的に説明しました。 (5)法的な保護につき、基本的な保護の概念、法による保護、権利取得手続、商標権の効力、商標権侵害の概念、および民事上・刑事上の救済等につき、概念的な図を用いて説明しました。 内容的に少し難しい部分もありましたが、生徒には理解しようという態度が見られ、真面目に聴講してもらえて好感が持てました。しかし、授業時間が50分である関係で講演時間も50分に限られるため、説明時間を十分に充て得ない部分が生じます。講義時間をもう少し長くし、例えば、約90分程度にすれば、より詳細な説明ができるのではないかとの印象を受けました。 学校における授業の一環として、企業とタイアップして商品を共同開発すると共に、この開発商品に係るネーミングおよびマスコットキャラクターを生徒自身が制作して、企業に対して使用許諾することが検討されており、学校および生徒サイドにおいて、知的財産、特に商標に強い関心を持っているとの印象を受けました。東海支部静岡県委員会 橋本 政美「知的財産特別授業」静岡県立富岳館高等学校講義の様子

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