支援活動168_WebBook
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24 知的財産支援活動だより2016年2月号(No.168)1.日  時:平成28年1月22日(金) 13:45~15:302.主  催:岩手県、一般社団法人岩手県発明協会、日本弁理士会3.場  所:岩手県立福岡工業高等学校4.テーマ:電子紙芝居「世界が認めた町工場の職人技~プルトップ缶の知的財産権~」、       発明工作授業ペーパータワー5.対  象:3年生60名6.講  師:久米 輝代 会員、上野 大輔 会員7.内  容: 今回の知財授業は、機械システム科3年生26名と、電気システム科3年生34名の合計60名を対象として、2コマ続きで行われました。 授業は、前半は講義形式で、まず初めに、『カップヌードル』を用いて知的財産権についての導入説明を行い、その後、『世界が認めた町工場の職人技 ~「プルトップ缶」の知的財産権~』というパワーポイントを使って、特許権を中心とした知的財産権についての概要を具体的事例に沿って詳細に説明しました。また、今回教材としている「プルトップ缶」について、教材用として販売されているプルトップ缶を、岩手県発明協会の方でご用意してくださったので、実際にどのようなものなのかを見ることができ、より講義内容の理解が深まったと思われます。 後半は『ペーパータワー』を製作する実習形式の発明工作授業で、班にわかれ、40枚の紙を使い、頭頂部におもり(今回はカップ麺)をのせても倒れないタワーをできるだけ高く作る、という課題で、生徒たちに発明から製品化までを疑似体験してもらいました。今回は生徒が60名と多かったため、機械システム科26名を5班(1班5名または6名)、電気システム科34名を6班(1班5名または6名)という班構成で行いました。やはり高校3年生にもなると理解も早く、課題説明の途中から既に生徒たちで話し合いを始め、着々と作業にとりかかっていましたし、途中で他の班のタワーの高さを見てさらに自分たちも高くする工夫をしたり、時間ギリギリまで各班懸命に作業をしていました。そして、各班による発表の後に、頭頂部におもりをのせて競技を行い、各クラスでの優勝チームを決めるとともに、総合優勝チームを決め、大変盛り上がりました。また、他の学校での作品例も知りたいという希望があったので、いろいろな作品例も紹介しました。この実習を通して、生徒たちは、発明を身近なものとして感じ、アイデアを尊重する意識、知的財産権によるアイデアの保護の重要性などを学んでくれたと思います。 その後、質疑応答、および、岩手県発明協会の酒井専務によるご挨拶の後、生徒代表によるお礼の言葉があり、授業終了となりました。知的財産支援センター第1事業部 久米 輝代「知的財産特別授業」岩手県立福岡工業高等学校

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