支援活動166_WebBook
25/60

知的財産支援活動だより2015年11月号(No.166) 25 1.日  時:平成27年10月3日(土) 14:00~16:302.場  所:和歌山商工会議所3.テーマ:新しい商標及び、ハーグ協定のジュネーブ改正協定4.講  師:岡田 充浩 会員5.対  象:一般受講者 10名6.コメント: 「パテントセミナー2015」和歌山は、ご当地和歌山で商標・意匠についての実務を行っている、岡田充浩会員を講師としてお迎えして、「新しい商標及び、ハーグ協定のジュネーブ改正協定」というテーマで講演しました。 一次・二次産業の多い和歌山では商標登録が活発とのことで、新しいタイプの商標(以下、「新しい商標」といいます)が和歌山産業の活性化につながるのではないか、との期待が膨らみます。 岡田会員の講演では、前半において、新しい商標の出願状況およびその内容を、タイプ別に説明しました。今まで商標として取り扱われていなかったものを「商標」として取り扱う新しい商標の出願の可否については、各担当者が頭を悩ませているところですが、新しい商標が受付開始されてから数ヶ月経過した現段階で新しい商標の出願状況を紹介したことは、今後の新しい商標の出願の際の大きな指標になるものと思われます。 また、講演の前半部分では、それだけでなく、多数のグラフを用いて「和歌山の意匠・商標の現状の解説」について解説しました。和歌山向けのお話をふんだんに入れられたことで講演内容に親近感が生まれ、受講生の理解度も高まったように感じます。 講演の後半部分では、新しい商標についての具体的な出願方法や、新しい商標についての審査基準の内容を解説しました。「位置の商標と色彩の商標とを組み合せる」との提案や、位置の商標を、「部分意匠を商標に展開するツール」として用いるとの提案は大変説得力がありました。新しい商標の実際の出願経験を踏まえ、審査基準等に非記載の留意点を多数含めた講演は、大変有意義であったと思われます。また、講演の後半部分では、ジュネーブ改正協定についてポイント部分を中心に解説しました。 講演の主要部分を前半にもってこられ、講演の後半はそれらの具体的な解説とされたことで、後半を気楽な気持ちで聴くことができました。このような講演の組立てとしていただけたことにより、受講生全員最後まで集中して講演を聴くことができたように思われます。 今年も例年同様受講生の数は10名程度でしたが、受講生の皆さんからの質問も活発で、また、講演終了後は岡田会員の前に5名ほどの列ができました。アンケートでも、「とても満足している」にチェックをされた方が最も多く、受講生の満足度は非常に高かったものと思われます。 講演中に、岡田会員は、「新しい商標の審査結果はまだ出ていないので、それらの審査結果が一通り出た段階で続編(シーズン2)をやりたいですね」と仰せられていました。岡田会員の理路整然としたお話は、聴いている者を惹き付けます。続編を、今から楽しみにしています。近畿支部知財普及・支援委員会 五郎丸正巳「パテントセミナー2015」和歌山講師の岡田充浩会員会場の様子

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です