支援活動164_WebBook
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14 知的財産支援活動だより2015年9月号(No.164)1.日  時:平成27年8月4日(火) 9:40~12:002.場  所:愛知県総合教育センター3.実施者:愛知県総合教育センター4.内  容:知的財産権についての講義、実習5.対象者:教員23名(農業科・商業科23名)6.担当部署:東海支部教育機関支援機構7.講  師:東海支部教育機関支援キャラバン隊員 安井 雅俊8.コメント: 平成25年度から実施されている高等学校学習指導要領に従い、10年経験者研修の対象となる教員のうち、農業科と商業科の教員の方に知的財産権の講義を行いました。今回は、産業財産権法(特許法、実用新案法、意匠法、商標法)と種苗法に関して、各法律の概要(目的、保護対象、手続、各法制度の特徴など)と、産業財産権と商品開発の関係などを説明しました。 本講義では、農業科と商業科の教員の方を対象にしておりましたので、産業財産権の中でも特に、商標法と種苗法に重点を置いて説明させて頂きました。例えば、商標法では、法の目的、保護対象、出願から登録までの流れ、出願時、登録時にかかる費用等を具体的に説明しました。この他にも、具体的な事例を取り上げて、事業を展開していく中で、商標出願を検討することの重要性を説明しました。また、トピックスとして、商標法の改正に伴い、音商標、色商標等の出願が可能となりましたので、現在特許庁に出願されて公開されている事例をいくつか取り上げてご紹介しました。 種苗法については、法の目的、保護対象、出願から登録までの流れ、出願時、登録時にかかる費用等をご説明しました。また、現在登録されている品種等を農林水産省の品種登録ホームページで検索する方法や、最近の侵害事例についてもご紹介しました。 商業科と農業科の教員の方は、学校の授業の中でも「知的財産権」を取り扱うこともあるようで、大変熱心に受講されていました。講義後に頂いた受講者からの感想には、「特許権等をライセンスして使用した場合、どの程度収入が見込めるのか知りたい」、「特許出願等の実際の申請書類を見てみたい」、「商標調査の方法を具体的に知りたい」等、一歩踏み込んだ具体的な質問が多くみられました。このことからも、知的財産権に高い関心を持っていらっしゃることを実感できました。東海支部教育機関支援機構運営委員 安井 雅俊愛知県総合教育センター「平成27年度高等学校10年経験者研修(教科指導研修農業科・商業科)」講義の様子

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