支援活動158_webbook
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知的財産支援活動だより2015年2月号(No.158) 19 2.講演概要「知的資産経営とは ~知的資産の定義と活用について~」 ・知的資産とは、従来のバランスシート上に記載されている資産以外の無形の資産であり、企業における競争力の源泉であることを解説しました。 ・知的資産の活用の目的は、企業の利益に結びつけること。知的財産権の活用についてメリット、デメリットを事例を交えて解説しました。 ・自社の全体戦略を作成するうえで、有用となるSWOT分析の演習を行いました。 ・SWOT分析の結果から自社の企業戦略を設計することを解説。時間の関係で実際に企業戦略を考える演習はできませんでしたが、今後考える糸口が得られました。「インターネットを巡る法的問題 ~営業秘密管理、著作権を中心に~」 ・最近頻発する秘密漏洩関連のニュースを題材に事件の概要やどのようなリスクがあるのか等を解説しました。 ・不正競争防止法で営業秘密として保護されるためにやっておきたいこと。特に秘密の管理について、判例やチェックシート、勤務者との取り決めの文例を題材に解説しました。 ・インターネットにおける著作権等の侵害に関しては、侵害者への苦情のほか、プロバイダへ対応を求めることが有効とのこと等を解説しました。「特許の実務と特許検索の実例 ~切り餅事件を題材に~」 ・前半は切り餅事件の対象特許につき権利成立までの出願経過と訴訟との関係について分かりやすく解説しました。権利成立まで紆余曲折があったことがわかります。 ・後半は上記特許について、出願時の検索報告書の内容や拒絶引例として挙げられた文献等の検索、無効審判時の無効化資料の検索について、検索資料にもとづいて解説しました。米菓の分野には先行技術があるものの、餅の分野では殆ど先行技術はなく、本件特許が斬新な発明であることが窺えました。東海支部静岡県委員会 委員長 石垣 達彦講義の様子

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