支援活動155号
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4 知的財産支援活動だより2014年10月号(No.155)日本弁理士会と中小企業診断協会協定締結記念「士業間連携知財コンサルフォーラム」知的財産支援センター 副センター長 坂野博行1.日  時:平成26年9月1日(月)15:00~17:002.場  所:東海大学校友会館 望星の間、富士の間、三保の間3.主  催:日本弁理士会、中小企業診断協会4.テーマ:中小企業への知財コンサルに向けて5.対象者:弁理士、中小企業診断士6.参加者数:123名7.プログラム:   第1部 基調講演「中小企業の知財戦略とそのコンサルティング」            講  師 弁護士・弁理士 鮫島 正洋 氏   第2部 分科会(弁理士向け)         「士業家が知るべき真のコンサルティングのノウハウ!」            講  師 中小企業診断士 青木 公司 氏       分科会(中小企業診断士向け)        「企業活動に対する弁理士の関わり」            講  師 弁理士 富澤 孝 氏8.内  容: 今般、日本弁理士会と中小企業診断協会とが中小企業支援に向けて協定を締結するに至り、当該締結を記念して、今回の「士業間連携知財コンサルフォーラム」が開催されました。 本フォーラムは、最初に、一般社団法人中小企業診断協会の福田尚好会長、次いで、日本弁理士会の古谷史旺会長よりご挨拶を戴いた後、第1部の基調講演が行われ、休息を挟んで、中小企業診断士向けおよび弁理士向けの第2部の分科会が行われました。 基調講演は、弁護士・弁理士の鮫島氏による「中小企業の知財戦略とそのコンサルティング」でした。講師は、2004年から特許庁の地域中小企業知財戦略啓蒙プロジェクトの委員長として全国の中小企業経営者と首記の問題について研究をしており、この経験に基づき、企業経営、経営の側から見た知財戦略、どのように中小企業に役立つのか、特許出願等の必要性について、主に経営の観点から、説明がありました。具体的に、特許権取得による、1)世界標準を獲得した技術の例、2)自社技術の客観的評価による社員の士気向上の例、3)マーケットの市場をシフトさせて、中小企業に有利に働く知財戦略の例、など非常に興味深く、参加者の関心を集めていました。 最後に、市場参入の前提条件である必須特許を取得するための知財活動(方法論)について、マーケティング、技術開発、知財取得の3つの観点から、説明がありました。本講演を通じて、大企業とは多少異なる、中小企業の知財戦略と、そのコンサルティングについて、理解することができたと思います。

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