支援活動だより153号
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知的財産支援活動だより2014年8月号(No.153) 13 1.日  時:平成26年5月29日(木) 13:40〜15:002.場  所:甲賀市立信楽小学校 3.名  称:「知的財産特別授業」4.内  容:発明工作授業5.対  象:5学年2クラス47名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.コメント: 今回は滋賀県甲賀市にある信楽小学校に行って来ました。信楽小学校では4年連続で発明工作授業が行われていますが、今年は去年に引き続いてPTA主催の「5年学年活動」の一環として発明工作授業が行われました。通常よりも長い80分授業であったため、工作に取り組んでもらう時間を十分に確保することができました。また、親子で参加するタイプの授業であり、保護者の方が児童を見守っていて下さったため、進行もスムーズでした。司会の伊原会員が、予め保護者の方に「児童の自主性を尊重して必要以上に手や口を出さないで下さい。」と説明しておいて下さったので、保護者の方がずっと傍にいる状況下でも、児童らは自分のアイデアを十分に作品に反映させることができたように思います。岸本会員と私は、保護者の方が欠席されている児童のところを主に回っていました。私が気にかけていた児童の一人に工作用紙を円形に切るのが苦手な児童がいたのですが、その児童は工作用紙を何枚使ってもきれいな円形に切れなかったため(きれいな円形に切らないと回転盤が上手く回転しない。)、遂には嫌になって投げ出してしまいました。私は投げ出す前にその児童が何度もトライする光景を見ており、その児童に工作意欲があることを十分に承知していたので、なんとか次のステップに進んでもらいたくて、ちょっとやり過ぎかなとは思いつつも、私が代わりに円形に切ってあげることにしました。すると、そこからその児童の怒涛の快進撃が始まり、自分でどんどんとアイデアを出しながら、その後は一人で立派な回転盤を完成させてしまいました。児童の個性は様々で、手先の器用な児童もいれば、アイデアに富んだ児童もいます。なるべく手は出さないようにするべきなのでしょうが、状況によっては思い切って少し余計目に手を出すのも許されるのかなと思うようになりました。やはり、工作は最後まで完成させた方が楽しい思い出にもなり、発明に興味を持ってもらえそうな気がするからです。信楽焼の産地というモノづくりの土地柄のせいか、信楽の児童の物事に粘り強く取り組む姿勢は見事でした。今回授業を受けた児童の中には、信楽焼の未来を背負って立つ人物がいたのかもしれません。去年の台風による水害の影響で信楽高原鐡道が動いておらず、信楽までは遠い道のりでしたが、焼き物のまち信楽に、また来年も行ってみたくなりました。近畿支部知財授業担当 小林 義周「知的財産特別授業」滋賀県甲賀市立信楽小学校発想力豊な児童達と工作を行う講師陣(左写真左から 伊原 節子、小林 義周 各会員、 右写真 岸本 忠昭 会員)

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