出願せずに販売し、売れたところで他社が真似をした! | 社長の知財

特許や意匠の取得にまつわるあるあるシーン
あなたも知らず知らずのうちにやっていませんか?

画期的な発明や斬新なデザインを創作しても、他の企業に無断で利用されては意味がありません。
しかし実際には、そんなケースが結構あるのです。
そんな陥りやすい事例を、集めてみました。是非自社のチェックに活用下さい。

出願せずに販売し、売れたところで他社が真似をした!

家具や雑貨の企画販売を行う50人程度の会社の話です。その企業では、部屋のインテリアとしても使える加湿器をある社員がデザインしました。そのデザインを気に入った社長は、家電の販売は初めてではあったものの製品化することに決め、ひとまず最小単位で生産をしてみて、ショッピングモールにも加盟している自社のオンラインショップでお試しで販売を開始することにしました。

しばらくは他のアイテムに埋もれていて注目されませんでしたが、3ヶ月ほどたったある日モールの特集で注目アイテムとして紹介されたことから、一瞬で在庫がなくなるほどのヒット商品になったのです。そのため権利化などを考える暇もなく、会社全体が生産体制などの見直しに追われることになりました。

ようやくその加湿器の増産体制に目途がついたある日、社長がたまたま別のショッピングモールで加湿器のランキングをみたところ、自社の加湿器と同じようなものがいくつもランキングに並んでいました。その中でも、材質とカラーリングが少し違う以外ほぼ自社製品と同じ製品が上位にランキングされていて、口コミをみるとこの会社の製品がオリジナルであると勘違いされているようです。

 

ちなみにその企業は海外の安い人件費を活用し、人気が出そうなものは片っ端から生産販売している戦略を取っていたのです。