「インターネット上の著作物使用契約書」 著作権委員会(掲載日:2004年4月6日)

「インターネット上の著作物使用契約書」

著作権委員会(2004年3月29日)

 平成15年度の日本弁理士会著作権委員会では、審議委嘱「1. 著作権制度に関する 調査・研究、関係官庁や諸団体への対応」に基づき、「デスクトップ壁紙ライセンス 契約書」を成果の一つとして作成致しましたので、ご覧下さい。

 なお、契約書文例はご自由に使用下さい。

 但し、書籍や他のホームページ等への無断転載はお断り致します。

(1)作業の目的

近年のインターネットの発達や複製技術の飛躍的進歩により、インターネット上で著作物が簡単に遣り取りされるケースがますます増えるものと思われます。 著作権の移転や使用許諾は契約に拠らなければならないものの、未だ著作権契約は社会的に一般的とは言えず、印刷物のような著作権者と業者との契約、音楽著 作物のような著作権者と著作物管理団体との契約、またはコンピュータソフトのインストール時の業者と消費者(個人)との間の契約といったものに限られてい ました。今後、著作物の使用許諾は、インターネット上の多角的な関係から、個人対個人(いわゆるn対n)の契約が求められています。著作権委員会第2部会 の今回の作業は、この一例を日本弁理士会から発信することを目的としています(別紙添付の「著作権契約書の種類」中の契約タイプ(F))。

(2)契約書の内容

(1)対象

個人が創作する著作物としては写真や絵画などの画像の著作物が身近であり、インターネット上での転送、複製も簡単にできることから、画像の著作物を対象とし、特に画像の著作物として一般的と考えられる「デスクトップ壁紙」を対象とします。

(2)作成立場

著作権者が使用許諾を受ける者に対して提示する、著作権者側の立場に立った契約書として作成します。

(3)契約形態

著作権の移転契約ではなく、著作物の使用許諾契約とします。

(4)対価

より現実的かつ汎用性を有する契約書例とするために、使用許諾に対価を必要とする契約書例とします。

(3)使用契約締結における本件契約書の位置付け

インターネットで著作物の使用が許諾されるまでは、(a)著作権者がホームページ上で著作物を展示、(b)使用希望者が画面において使用したい画像を選 択する、(c)使用希望者が対価の算定および支払方法を選択する、(d)著作権者が使用許諾契約の内容を表示し、使用希望者がこれを確認する、(d)使用希望者が送金し、著作権者が画像のダウンロードを許可するという手順が踏まれますが、本件契約書例は上記(d)において契約許諾者・契約受諾者間の同意として使用されるものです。



(A)著作者⇔著作物使用者/加工者

・ソフトウェア開発委託契約(移転)

・デジタルコンテンツ(ホームページ等)開発委託契約(移転)

・印刷物製作(会社案内パンフレット等)委託契約(移転)

・講演記録利用契約(移転)

・小説漫画等の出版契約(使用許諾)


(B)著作権使用者⇔二次的加工業者

・キャラクターの商品化契約(使用許諾)(1対nの契約)

・小説漫画等の映像化契約(使用許諾)(1対1の契約)


(C)著作権使用者⇔消費者/エンドユーザー

・ソフトウェアライセンス契約(使用許諾)(1対nの契約)

・ダウンロード画像等利用契約(使用許諾)(1対nの契約)


(D)著作者⇔著作権管理業者

・著作権管理委託契約(管理)(1対1の契約)


(E)著作権管理業者⇔エンドユーザー

・著作物使用契約(利用)(1対nの契約)


(F)著作者⇔エンドユーザー(n対nの契約)

・著作物使用契約(利用)(n対nの契約)