支援活動168_WebBook
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知的財産支援活動だより2016年2月号(No.168) 7 員が補助講師を担当いたしました。この体制により、正講師の負担軽減、スムーズな運営、講師となる人材の育成、セミナーの質の更なるレベルアップを図ることなどが実現できたと思います。3.高専セミナーの概要 初級編、中級編および上級編の高専セミナーの概要は、次のとおりです。 i)<初級編> ◆セミナーの骨子 パワーポイントを使った弁理士と学生との寸劇形式のセミナーです。正講師が弁理士を演じ、補助講師が学生を演じました。特許、意匠、商標とは何か、特許を取得するためにはどうしたらいいのか、どんな条件があるのかなど、特許などに関する基本的な事項を、クイズを交えながら寸劇形式で説明しました。  「ロボット知財物語」  ・自動車に変形可能なロボットを発明した!  ・特許、意匠、商標ってどんなもの?  ・どんな発明が特許になるの?  ・特許ってどうやってとるの?  ・意匠、商標ってなに?ii)<中級編> ◆セミナーの骨子 「発明トレーニング」の講義と実技 前半の講義では、冒頭で、理解しやすい身近な発明を補助講師が紹介し、その後、発明をするうえで大事な考え方(従来技術の把握、従来技術の課題、課題を解決するための手段、それによってもたらされる発明の効果)、すなわち、発明ストーリーを正講師が説明しました。例えば断面が「六角形の鉛筆」という発明があった場合、断面が円形の鉛筆との違いを、発明としてどのように把握すればよいのか、この発明の本質とは何か、などについて知ってもらいました。後半の実技では、学生に複数のグループに分かれてもらい、身近な製品を使って発明ストーリーを考えてもらい、グループごとに発表してもらいました。iii)<上級編> ◆セミナーの骨子 特許権に関する争いを、電子紙芝居を通じて説明しました。実際の特許紛争に近い難しい内容であるため、電子紙芝居の物語を通じて解説し、理解しやすいようにしました。電子紙芝居の途中、基礎的な内容も解説しました。 「特許権の取得から特許権侵害を巡る攻防まで」 ・最近の特許訴訟の紹介:サムソン対アップル事件などの簡単な解説 ・おにぎりパック特許権物語:おにぎりの包装に関する特許権に関して、特許権の取得から特許権の行使・交渉までを、2企業間の争いを通じて、実際の特許権の行使

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