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とっきょQ&A

Q1:
発明とは何ですか?
A1:
簡単に言えば、新しく考え出した便利なものや使い方のことをいいます。
Q2:
発明すれば誰でも特許をもらえますか?
A2:
発明しただけではもらえません。特許庁に「こんな発明をしたので、特許が欲しい」という申し出をしなければなりません。これを「特許出願」といいます。
Q3:
申し出をすればすべて特許をもらえますか?
A3:
すべての発明が特許を取れるわけではありません。申し出されたもののうち、審査を通った発明だけが特許と認められます。特許を特許庁に申請する手続は大変複雑なので、知識と経験の豊富な弁理士に依頼することをお勧めします。
Q4:
例えば、自分と友人が、偶然、同じ発明をして申し出たら、両方とも特許をもらえますか?
A4:
同じ発明には、1つしか特許は与えられません。先に申し出手続をした方に特許が認められます。早い者勝ちということです。
Q5:
どのような発明だったら審査をパスするのでしょうか?
A5:
すでにある物自体や、すでにある物に普通の人が簡単に思いつくような工夫を加えた場合などは特許と認められません。例えば、扇風機をただ小さくしただけでは特許はもらえません。しかし、今までエンピツしかなかったのにシャープペンシルを初めて考えた場合には特許となります。
Q6:
特許を取得することのメリットを教えてください。
A6:
その発明を独り占めできます。発明者だけがその発明品を作ったり、売ったりできるということです。また、他の人に作ることを許可することもできます。
Q7:
1つ特許を取ればずっと暮らしていけるのでしょうか?
A7:
特許は申し出てから20年でなくなってしまいます。ですから、1つの発明だけでずっと暮らしていくのは無理といえるでしょう。
Q8:
例えば、体に良いといわれるような植物を見つけたら、特許は取得できますか?
A8:
植物はもともと前からあったものなので、それは発見であって発明にはなりません。発明とは人間が頭の中でこれまでになかったものを考え出すことです。ですから、健康によい植物を発見しても、それで特許を取ることはできません。ただし、その植物の成分が体に良いことを解明して、製造する方法を考えれば特許になります。
Q9:
雑誌に世界特許取得と書いてありましたが、世界特許とは何ですか??
A9:
世界特許という1つの特許はありません。特許は国から発明した人に与えられるものです。日本で手続(特許出願)をして特許が取れても、それだけでは他の国では特許が取れるわけではありません。特許が欲しい国に1つ1つ手続をする必要があります。ですから、世界のすべての国で特許を取れば世界特許となります。
Q10:
新しい物の形を考えたのですが、特許は取れますか?
A10:
もちろん、特許を取ることもできますが、デザイン自体は意匠で登録することもできます。
Q11:
例えば、お菓子の名前で特許は取れますか?
A11:
名前では、特許を取ることはできません。ただし、物の名前は商標で登録して、他の人が使えないようにすることもできます。
Q12:
鉄腕アトムのように自由に空を飛ぶのが夢ですが、飛行機でもなく、ヘリコプターでもない、空を飛ぶ機械を発明したら、間違いなく特許を取れますね?
A12:
確かにそれはすごい大発明です。しかし、空想上では完成していても、実現することがとても難しいアイデアに関しては特許を取ることはできません。
Q13:
母がカラの牛乳パックを開いて、まな板がわりに使っています。魚の臭いがついても捨てればいいから便利ということですが、もしその方法について他の人が特許を取っていたら、まねをしてはいけませんか?
A13:
他人が考えたことでも、家庭生活を便利に楽しく暮らすために個人的にマネをすることはいけないことではありません。ただし、各家庭から牛乳パックを回収し、それをまな板として加工して売り、お金を儲ければ違反となります。
Q14:
年間にどれくらい特許の申し出がありますか?
A14:
2006年は年間約41万件の出願があり、登録件数は約14万件でした。世界的に見ても、日本の特許の出願数は世界一、二です。
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