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公開フォーラム・会員向け研究発表会

第5回公開フォーラム

<日   時>  平成19年7月24日(火)13:00 〜 17:00
<会   場>  大阪弁護士会館2階 大ホール
<参加者数>  210名
<発表内容>  
●基調講演T: 「特許を受ける権利について」
講 師 : 弁護士、弁護士法人 大江橋法律事務所  高安秀明 氏
内 容 : 特許権発生の背景となる特許を受ける権利は、将来における内容の変動要因を含むことから、多くの問題を含むが、国家経済の基礎を研究開発に求 めようとするわが国にとって、特許を受ける権利をどのように把握し対処するかは極めて重要である。そのような観点から特許を受ける権利についてその発生ないし帰属、担保性、侵害に対する救済などについての報告が なされた。
●基調講演U: 「コンピュータプログラムの法的保護について」
講 師 : 京都大学大学院法学研究科准教授  愛知靖之 氏
内 容 : 現在のような高度情報化社会では、情報通信機能の基盤となるコンピュータプログラム(ソフトウェア)の保護の重要性は極めて大きい。こうした重要性を反映して、特許法および著作権法によるプログラム保護のあり方を整理し、各々の法律における保護対象、保護範囲上の問題点、および限界を浮き彫りにすることにより、その将来的な方向性を検討する研究がなされた。
●パネルディスカッション: 「複数主体による知的財産権侵害について」
モデレータ : 京都大学大学院法学研究科准教授  愛知靖之 氏
パネラー : 名古屋大学大学院法学研究科教授  鈴木將文 氏
立命館大学法学部准教授  宮脇正晴 氏
弁理士、古谷国際特許事務所  松下 正 氏
弁護士・弁理士、三山・阪口法律事務所  三山峻司 氏
弁理士、野河特許事務所  伊藤寛之 氏
弁護士・弁理士、弁護士法人大江橋法律事務所  重冨貴光 氏
内 容 : 特許権、著作権などの侵害行為が立場や能力の異なる複数の主体により行われた場合、これらの複数主体の侵害行為への関与の仕方により、極めて複雑な様相を呈する。特許法で間接侵害規定の改正が行われ、一部判決例が出つつあるが、いまだ解明されていない部分が多いのが現状である。このパネルディスカッションでは、上記問題点を取り上げ、解明への糸口、方向性が検討された。
●総合コメント: 甲南大学法科大学院教授  大瀬戸豪志 氏
内 容 : 3つの基調講演を総括して、近畿における研究基盤の強化、弁理士のレベル向上について現状分析と将来展望に触れられ、示唆に富む貴重なコメントを頂いた。
 
※肩書きについては、公開フォーラム開催当時のものです。
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